この記事の連載

 こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 元タカラジェンヌの初嶺麿代(はつね・まよ)先生のオリジナルレッスン、「なりきりタカラヅカ」に参加したリポートの2回目です。

1回目「ここは宝塚!? ときめきだらけのなりきりタカラヅカレッスン【前篇】レッスン後は自分から輝きが溢れます」を見る

 前回お伝えした通り、レッスンに参加した結果、私の美容パフォーマンスは大幅にアップしたのですが、今回はどうしてアップしたのかを考察したいと思います。


ときめきは目を奥から動かす

 レッスンに参加してまず感じたのは、「ときめきパワーは凄いな」ということでした。

 スタジオに足を踏み入れた瞬間……より正確に言うと、初嶺先生と対面した瞬間に私のときめきスイッチは入ったのですが、どういう状態になったかと言うと、目が見開かれて、頬と口角が上がり、足は地上から浮き上がったような軽やかな感じになりました。

 足が浮き上がる、は言い過ぎかもしれません。が、頭の上から引っ張り上げられて、背筋が正されて、浮き上がったような状態になったのは確かですし、少なくとも背筋と顔の向き(位置)は、正されたように思います。

ダンス&フィットネススタジオ HatsuNe

https://www.hatsune-studio.com/

 そしてその表情と姿勢のまま「なりきり」レッスンを受けたので、筋肉が「普段よりも上部にある状態」(※イメージ図参照)から様々な動きがスタート。

 おかげで可動域が大幅に広がり、普段よりずっと伸びやかに動くことができた気がします。

 また、ときめきによって顔の筋肉の位置が上がりました!

 どうしてなのかを説明するため、皆さま、ぜひ「好きな人や憧れのモノ・ことが目の前に来た」と想像してみてください。

 ……さあ、どうでしょう?

 「わあ」と興奮するような気持ちが芽生え、目が普段よりも奥の方から見開かれる感覚がありませんか?

 よく、「好きな人を目の前にすると、瞳孔が開く」と言いますよね。もしくは、興味のある対象を前にしても、瞳孔が開くとか。

 これは、自分が見たいと思うものをしっかりと見ようとする体の反応だと思うのですが、そういう状態の時の目は奥の方がきゅっとなっています。

 「瞳孔が開く」とは、イラストの「虹彩」が縮んで、光を取り入れやすくなった状態のことですが、すると目の奥の筋肉も光に対応すべく動くのではないかと思うのですね。

 つまり、瞳孔が開いた状態では、普段とは別の筋肉を動かすことになるのではないでしょうか。もしくは、普段の動きにプラスして、多くの筋肉が動くとか。

 世の中には、引き上げ効果を狙った「目や顔の運動」がたくさん存在しています。

 が、それって結構難しく、私はうまくできません。

 けれど、ときめきや憧れが生まれる場合は、意識しないでも運動を「体が(勝手に)して(くれて)いる」ので、簡単に筋肉を動かせます。

 しかも意識的に動かすのではないので、動きが「表面から」のものではなく、奥からのものになる。イメージとしては、「意識的に動かす行為」が「表面から焼く」感じだとすると、「ときめいて無意識に動く」のは「遠赤外線的な焼き方」に近く、中から「燃やせる」という感じです。

 よって、ときめいて体が動く場合は、より内部から筋肉をしっかり動かせるのではないか、と私は自分の体で感じました。

2023.05.21(日)
文・写真=にらさわあきこ
資料提供=初嶺麿代
撮影=鈴木七絵