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うちの息子はテンションアゲアゲ

 僕が子どものころは、「グリーンピースごはん」といえば、父の好物でよく母がつくっていた記憶があります。が、僕にとってはテンションが下がる料理でした。現在、うちの息子は大好きで、つくるとテンションアゲアゲです。そのせいか、僕も今では、だしのきいたごはんに、塩味のしっかり入ったグリーンピースがとてもおいしいと思っています。生のグリーンピースは、茹でるとパツンパツンに皮が張って、食べるとプチッとした食感と同時にほのかな香りや甘みが広がります。

 春の食材の特徴は瑞々しさ、さわやかさ、味の濃さだと思いますので、比較的手をかけずにシンプルに調理をすることが多いです。

●材料(3~4人分)

・昆布だし:適量
・グリーンピース:100g
・水:200ml
・塩:10g
・米:2合

[A]
・酒:大さじ1
・みりん:大さじ1
・薄口醤油:小さじ1
・塩:小さじ1

【昆布だし】
・水:400ml
・昆布:10g

■昆布だしをとる
鍋に水と昆布を入れて1時間ほど浸す。弱火にかけて沸騰直前で火を止め、そのまま冷ます。

●作り方

(1)米は洗ってザルに上げる。

(2)炊飯器または鍋に米を入れ、だしをとった際の昆布をのせる。

(3)Aに昆布だしを加えて360mlに計量し、注ぎ入れて炊く。

(4)小鍋に水、塩10gを入れて中火にかける。塩が溶けて湯が沸いたらグリーンピースを入れて火を止め(冷凍の場合)、そのまま冷ます。冷めたら水をきる。

(5)ごはんが炊けたら昆布を取り除き、グリーンピースを加えて全体をさっくりと混ぜる。昆布だしをとる鍋に水と昆布を入れて1時間ほど浸す。弱火にかけて沸騰直前で火を止め、そのまま冷ます。

【生のグリーンピースの場合】
・豆をさやから出して、軽く茹でる(豆が浮き上がってくる程度に)。
・さやは、お米と一緒に炊飯し、炊き上がったらさやは取り出す。

栗原心平(くりはら・しんぺい)

会社の経営に携わるいっぽう、幼いころから得意だった料理の腕をいかし、料理家としてテレビや雑誌などを中心に活躍。仕事で訪れる全国各地のおいしい料理やお酒をヒントに、ごはんのおかずやおつまみにもなるレシピを提案し続けている。『男子ごはん』(テレビ東京系列)レギュラー出演中。自身の公式YouTubeチャンネル「ごちそうさまチャンネル」も好評。また、小中学生を対象としたアーカイブ動画視聴型のオンライン料理教室「ごちそうさまクッキングスクール」を主宰している。近著に、『栗原心平のキッズ・キッチン ひとりでできた!小学生からのクッキング・スタートBOOK』(世界文化社)、『栗原家のごはん 祖母から母に、母から僕に、そして僕から息子へ。』(大和書房)がある。

栗原家のごはん 一年の食卓

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次の話を読むリアルな栗原家の食卓を拝見! 栗原心平の初夏の「ホタテのフライ」 自家製タルタルソースの作り方も

2023.05.17(水)
文=栗原心平
写真=寺澤太郎