人見知りするシャンシャン

 雅安を後にした二人は、四川省にあるCCRCGPの都江堰基地を2月24日に訪れました。ここで、シャンシャンの誕生時に来日して一緒にお世話してくれた職員に会い、2月25日に、四川航空の旅客機で帰国しました。

 上野動物園が3月15日にCCRCGPから得た情報によると、シャンシャンは毎日、竹5~6kg、タケノコ8kg、団子800g、リンゴ2個を食べ、検疫施設内の屋外運動場も使い始めたそうです。

 シャンシャンは、規定の30日間の検疫を3月22日に終えましたが、慣れるまで検疫施設で暮らすことに。その後、検疫施設を出て、非公開エリアに移った可能性もあります。

 CCRCGPは4月10日、微博(Weibo)の公式アカウントで「シャンシャンは比較的、人見知りするので、飼育員以外のスタッフは特に必要がない限り、シャンシャンのエリアに入らないようにしています。シャンシャンが雅安基地の自然豊かな環境にゆっくり適応できるようにしています」と発信。まだ公開しないことを伝えました。

 シャンシャンは上野動物園にいた頃、ガラス越しでの公開でしたが、雅安基地の屋外ではガラスなしで公開される可能性が高く、鳴き声も聞こえるかもしれません。多くの人に愛されるシャンシャン。中国でも元気にたくましく生きていってくれることを願います。

中川 美帆 (なかがわ みほ)

パンダジャーナリスト。早稲田大学教育学部卒。毎日新聞出版「週刊エコノミスト」などの記者を経て、ジャイアントパンダに関わる各分野の専門家に取材している。訪れたパンダの飼育地は、日本(4カ所)、中国本土(11カ所)、香港、マカオ、台湾、韓国、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、カナダ(2カ所)、アメリカ(4カ所)、メキシコ、ベルギー、スペイン、オーストリア、ドイツ、フランス、オランダ、イギリス、フィンランド、デンマーク、ロシア。近著に『パンダワールド We love PANDA』(大和書房)がある。
Twitter:@nakagawamihoo

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2023.04.29(土)
文・写真=中川美帆