動物園は大人にとっても楽しい発見の場! 知的好奇心をくすぐる楽しみ方をご紹介します
ゆっくりと園内を歩きながら、動物たちをじっくり観察する。それぞれの種のみならず、個体ごとに個性を持つ動物たちは魅力の宝庫。
「動物園、子供の頃に行ったきりだなぁ……」「たまに行くけど、意外とすぐに見終わっちゃう」そんな方にこそ大人の動物園の楽しみ方を知ってもらいたい!
お邪魔したのは、世界中の野生動物を展示している国内最大級の動物園、「よこはま動物園ズーラシア」。種の保存や調査研究、環境教育、レクリエーションの4つの役割をもつズーラシアでは、動物を通して自然や環境についてより深く興味を持ち、感じ、考えることができます。
野生動物たちと、目線、呼吸を合わせて過ごす豊かな時間。大の動物園好きのライターとCREA WEB編集部員が「大人の動物園の楽しみ方」をご提案。知的好奇心を刺激してくれる癒やしと学びの場へ出かけてみよう!
大人の動物園の楽しみ方①「動物の暮らしに合わせて過ごしてみる」
動物園に行ってありがちなのが、「行ったはいいけど動物が寝ていた……」というパターン。
限られた時間ではまわり切れないほど、動物園にはたくさんの種の動物がいます。それぞれの動物の生活リズムは異なり、「ズーラシア」に限ってもたとえばケープハイラックスやミーアキャットは昼行性、カンガルーやレッサーパンダは昼間は寝ていて夜に活動することが多い……など、動物によって暮らしはさまざま。
「元気に動き回る動物を見に来たのに」とがっかりしてしまう気持ちもよくわかりますが、動物たちの暮らしをそのまま受け入れてみると様々な発見が。動物がおやすみしていた場合には、その寝顔をじっくりゆっくり眺めてみるのはどうでしょう。
お腹の模様や肉球、起きていたら見られない姿をゆっくり観察することができます。動物園好きのなかには「ひとつの展示場で動物を4時間眺めるのが好き」という人もいるほど!
昼行性の動物の場合は、ごはんを食べているタイミングに立ち会える可能性が大。動物ごとに異なる食べもの、食べ方、歯にも注目してみると動物の特徴の違いに気がつくかもしれません。
2022.05.30(月)
文=CREA編集部
撮影=佐藤亘