大人の動物園の楽しみ方③「ひとつの展示場の前でじっと粘ってみる」
悠々とサバンナを歩く姿が印象的なシマウマ。じっと待っていたらシマウマ同士でじゃれて遊ぶ姿をとらえました!
そしてこれぞ大人の動物園の楽しみ方、というのが「粘る」こと。
こどもの頃には、あまり動きのない動物の展示場はスルーしてしまっていた方も、大人になってから来る動物園では、すこし待ってみてください。思いもよらない面白い動きが見られるかもしれません。
ただ、動物によっては「目を合わせてはいけない」といわれる種もいるので粘る際にはご注意を。
チベットモンキーのワカメ。高齢です。モコモコの毛で覆われているため暑さが苦手です。この日は自分の鼻に夢中でした。
指をまじまじ見て。
パラパラと。集中して何かに取り組んでいる動物の姿をじっくりと観察すると“人間みたい”な動作に出合える驚きも。
もちろん、粘りに粘って期待した瞬間に出合えないことも。そんなときは園内をもう一周してから戻ってくるか、潔く「また来よう!」と諦めましょう。
長崎県の対馬だけに生息するツシマヤマネコ。こちらが見ていることには気づいている様子でしたが、今日はお尻だけのご挨拶でした。
南米に生息する唯一のクマ、メガネグマ。こちらもお尻だけのご挨拶。お尻だけでなんの動物か当てられるようになったら、晴れてあなたも動物園マニア?
オナガザル科のアビシニアコロブス。リーフイーター(葉を主食とするサル)で胃が3室に分かれています。食休み中だったのかも。
2022.05.30(月)
文=CREA編集部
撮影=佐藤亘