大きくするより、深く。フェスティバルのこれから
一緒に働いているチームも年月を経てマチュア(熟成)になってきて、彼らのスキルも上がっています。優秀な人材が集まってくれていることもKYOTOGRAPHIEがここまで成長し来れた大きな鍵のひとつです。彼らをエキサイトメントし続けることは我々の大事なミッションですね。
それからArt Baselのように世界の他の都市でKYOTOGRAPHIEをサテライト的にやってみないかというお話をいただくこともあるのですが、我々のアイデンティティはやはり京都の街と深く結びついており、この土地で続けていきたいと考えています。この京都という街で開催するからこそクリエイティブになれるという側面が多分にあります。大きくしていくよりも、深めていきたいのです。やっぱり皆さんが毎年来てくれて、何か新しいことを発見してもらえるという、そういうフェスティバルであることが一番の望みです。
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023
会期 開催中~2023年5月14日(日)
会場 京都市内19カ所
料金 [全会場パスポート]一般 6,000円/学生 3,000円/中学生以下無料
※会場ごとの入場料の設定もあり。料金、開館時間、休館日はプログラムにより異なる
https://www.kyotographie.jp/
ルシール・レイボーズ
1973年 フランス・リヨン生まれ。父の仕事の都合でアフリカで育つ。パリ、東京などで写真家として活躍し、現在は京都在住。2013年、仲西祐介とともに国際写真フェスティバルKYOTOGRAPHIEを企画、開催。2023年で11回目の開催を迎えている。
2023.05.02(火)
文・撮影=山本憲資