こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。
前回から、私のしわ対策に活躍してくれたクリームをご紹介しています。
前回はオススメしたいアイテムを取り上げましたが、今回は、クリームをはじめとする化粧品の使用量についてです。
そもそも適量とは何か？
このたび、私が頼ったのは、ディセンシアとエクセルーラ。
両者ともとても素晴らしく、使用後はお肌に弾力が戻り、気になっていた深いしわも定着しないですんだのですが、ひとつ疑問が生まれました。
「クリームは多く塗れば塗っただけ、効果が高くなるのだろうか？」と。
もうひとつ、使用頻度も気になりました。
ディセンシアは夜だけでなく、朝も使用することが推奨されていましたし、エクセルーラは夜の使用が推奨されていたものの、「乾燥や肌あれが気になるときは朝も使用」とありました。
ならば、「頻度はもっと上げたほうがベターなのか。たとえば3回使ったほうがより良いのか」と思ったのです。
そこで、「化粧品の使用量・頻度と効果の関係」について、佐藤製薬の化粧品開発担当者、林さんと服部さんに伺いました。
「使用回数については、そもそも開発の段階で現代女性の実際の生活に照らし合わせて製品設計をしています。そうすると、1日2回のお手入れが無理のない回数だと思われますので、エクセルーラは1日2回のお手入れでお肌を整えられるよう、分量や成分を調整し決定しています」(林さんと服部さん、以下・同)
つまり、1回塗ったあとに「どれくらい効果がキープされるか」を見ながらそもそもの成分を調整しているというのです。エクセルーラの場合、保湿力測定の結果、6時間以上「潤い感」が持続するとわかっているのだそう。
では、どうやってその「潤い感」を測っているのかとさらに聞いたところ、測定機器を用いて角層水分量などの指標を測定するとともに、使った人の体感(意見)を集めて、数値化しているのだとか。
使用量を数値化する上で、「数値化できない個々人の感覚」も大事にされていたのです。
「体感は、とても大事です。そもそもの肌状態は個人個人で違いますし、季節によっても違います。ですから真の意味での“適量”に共通のものはないのです。ご自身のその時々の感覚で決めていただくのが一番正確です」
エクセルーラの場合は、お手入れの最後に両手を使ってお肌になじませることが推奨されています。
その段階で「しっかり入った」と自分の手で感じることが大事で、足りないと思ったらさらに足したり、「より保湿したい」と思う箇所には厚めに塗ったりするなど、都度都度に肌の声を聞きながら調整すると良いそうです。
●オリジナルの「なじませ法」は公式サイトでも紹介されています
2023.04.02(日)
文・写真＝にらさわあきこ
撮影＝釜谷洋史
