よりピンクの世界を楽しむなら水を染めるのもアリ!
ピンクの花といえば、“可愛い花”の代表的存在のガーベラは外せません。ない色がないと言われるほど色が豊富なので、フューシャピンクに近い色みのものを探してみましょう。
最近では八重咲きをはじめ、花びらがうねるように咲くウェーブ咲きや、とげとげした細い花びらが特徴のスパイダー咲きなど、咲き方も豊富で見ていて飽きません。自分のお気に入りのピンクと咲き方の組み合わせを楽しみましょう。
茎を長く残して飾るのも素敵ですが、途中で折れてしまうこともあるので、短めにカットして、ガーベラの可愛らしさを強調して飾るのもおすすめです。
逆に少し大人っぽくラグジュアリーにピンクを楽しむならラン類をセレクトしてください。胡蝶蘭をはじめカトレアやモカラなど、一口にランと言っても色々な種類がありますので、お気に入りの花姿のものを探してみてください。エキゾチックな佇まいとワイルドな花姿は、飾るだけで気分を高揚させてくれます。
相性のいい花器は、ランのしなやかなラインを引き立てる、曲線的なフォルムのものです。深めの水に生けましょう。
ピンクの花器が用意できない場合は、ピンクの水を用意するのも面白い方法です。実際に桜のイベントやピンクをテーマとしたイベントの装飾などに使われる手法なのですが、透明な花器の中の水に染色液を入れて、ピンクに染めてから花を生けます。
今回は透明なワインボトルにピンク色の水を入れて、ロゼワイン風にして桜を飾ってみました。水がピンクになればいいので、プリンター用のマゼンタインクや、アクリル絵の具などを使っても作れます。
いかがでしたでしょうか。今回はファッションやメイクのトレンドに合わせてピンクの花飾りをご紹介しました。
ファッションのトレンドはカラーだけでなく、柄や生地の質感なども話題になることがあります。花の質感にもカサカサしたもの、分厚いもの、光沢があるものなど様々ありますし、柄や模様も近年たくさんの種類が登場しています。
カラーを取り入れるのが一番手軽ですが、さらにこだわって他のポイントを取り入れてみると、一味違う花飾りができるかもしれません。
Column
新しい私を、花と。
Playful Flower Life!
花を買って家に飾る、それだけでも十分に豊かな時間を過ごせるけど、花の楽しみ方はノールール。今まで知らなかった新しい花との付き合い方を、フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんがお届け。もっと自由に花と触れ合って、プレイフルな日々を楽しもう。
2023.03.20(月)
文=佐藤俊輔
撮影=平松市聖