自然分娩より自己負担は少なくなるケースも

 妊娠週数に関係なく加入でき、加入後すぐに保障の対象になる医療保険もあります。ライフネット生命の医療保険は妊娠後期でも健康状態や妊娠の経過に問題がない場合は加入ができます。妊娠が発覚した後に医療保険に入りたいという人はこうした商品を選んでもよいでしょう。

 過去に帝王切開で出産をしたことがあるという場合は、帝王切開による分娩の場合は給付金の対象外といった特別な条件がつく場合があります。そのために、医療保険への加入は、第一子を欲しいと思った時点で早めに準備をするのが得策です。

 健康状態などの理由から医療保険に入れないという人もいるでしょう。しかし、帝王切開での分娩の場合、健康保険の対象となるため、自然分娩より自己負担は少なくなるケースも。帝王切開での出産費用は医療機関にもよりますが、50~70万円程度かかると言われています。しかし、高額療養費制度を利用すれば1カ月の自己負担限度額は9万円程度になります(差額ベッド代や食事代は対象外)。また、正常分娩の予定が途中から帝王切開になる場合は、保険適用と適用外の部分が細かく分かれることもあります。

 妊活を始めようかなと思っている女性はレディースクリニックと医療保険選びを考え始めても。妊娠前で健康状態に問題がない場合は複数の医療保険から選ぶことができるからです。また、医療保険は出産のためだけではなく、ママになってからの病気やケガにも備えることができます。

花輪陽子 (はなわ ようこ)
ファイナンシャル・プランナー(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)。元外資系の投資銀行に勤務。リーマン・ショックの際に夫婦同時失業を経験しFPに転身。著書に『貯金ゼロ借金200万円! ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』(小学館)、『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)、『「貧困女子」時代をかしこく生きる6つのレッスン』(角川書店)など。メディアへの出演も多く、現在のレギュラー番組に「ニコニコ生放送」「ニコニコ生活講座」(live.nicovideo.jp/a/nicosei)など。

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オフィシャルサイト yokohanawa.com

Column

花輪陽子の「大人のマネー塾」

大人の女性なら知っておきたいマネーの知識を、普通のOLからファイナンシャル・プランナー(FP)になった、花輪さんが教えます!

2013.11.29(金)
text:Yoko Hanawa
photograph:Fotolia