「現金を両替するのに手数料がたくさんかかってしまって……」。海外旅行に行く前に、空港であわてて両替をして高い手数料を支払ったという経験は誰しもあるものです。現地での食事やお買い物を存分に楽しむためにも、有利な支払い方法を学んでおきましょう。
たとえば、アメリカに旅行をするA子さんの場合。銀行で円をドルに両替すると1米ドルあたり3円程度の手数料が必要になります。トラベラーズチェックの場合も、1米ドルあたり1円程度の手数料に2%程度の発券手数料がかかることが一般的です。
そこで、コスト面から有利な支払い方法がクレジットカードの利用になります。手数料は1.6%程度だからです。大きなお買い物はクレジットカードを利用すると、ポイントを貯めることもでき有利です。
それでは、現金通貨、トラベラーズチェック、クレジットカードを利用する場合で比較してみましょう。
【現金両替】
銀行が1日1回決める相場の参考値(仲値・TTM)に一定の両替手数料が上乗せされる。日本円から米ドルに両替をする場合、1米ドルあたり3円程度が相場。
【トラベラーズチェック】
1米ドル1円程度の両替手数料が上乗せされる。加えて、一般に購入額の2%程度の発券手数料が必要。渡航先により現地銀行で換金をする際に手数料がかかる場合もある。
【クレジットカード】
仲値に近いレートにカードのブランド会社が定める手数料1.6%程度がかかる。キャッシングの場合はキャッシングの利息がかかる。
クレジットカードの裏技として、現地ATMからキャッシングでお金を引き出す方法もあります。コストはキャッシング利息のみで実は有利なんです。年利15%とすると1日あたり0.041%程度。たとえば、10万円を10日借りるなら410円程度です。帰国後すぐに繰り上げ返済の手続きをするのがベターです。
2013.07.28(日)
text:Yoko Hanawa
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