現在、普通預金の金利は0.02%程度です(2013年6月3日時点での全金融機関平均金利)。100万円を1年間預けても、利息はたったの200円。しかも20.315%(国税15.315%、地方税5%)の税金が差し引かれるため、手取りにすると159円ほどに。せっかくのボーナスも普通預金に預けっぱなしではふえていきません。
お金を使う目的が決まっていない場合は、ネット銀行の定期預金など少しでも金利が高いところに預けるとよいでしょう。「旅行」や「化粧品を買う」など具体的な目的が決まっている場合は、旅行積立やデパート積立が利回りもよく有効です。預金のように、預けたお金に対して税金も引かれません。
まず、旅行積立とは旅行会社や航空会社に一定期間お金を積み立てるサービスです。満期になるとサービス額が上乗せされ、旅行券などに引き換えることができるのです。
航空会社ではJALやANAなどで旅行積立サービスがあります。たとえば、「ANA旅行積立」の場合、毎月2万4601円を積み立てる(支払い総額は29万5212円)とサービス額として4788円が上乗せされ、30万円の満期旅行券を受け取ることができます。一括積立の場合は最初に29万1263円払うと、満期の1年後に8737円のサービス額が上乗せされて30万円の旅行券になります。実質的な年利は3%と、普通預金に比べて150倍の利回りになります。
JALとANAの旅行積立サービスには満期が半年のサービスもあるので次の旅行に利用するのも手です。加えて、また、JALカードやANAカードで積み立てをする場合はクレジットカードのポイントも貯めることができます。
航空会社の他にもH.I.S.、JTB、日本旅行などの旅行会社でも旅行積立サービスがあるので、よく利用する旅行会社で積み立てを検討するのもいいですね。
2013.06.23(日)
text:Yoko Hanawa