アメリカドル/日本円レートは昨年11月上旬に1ドル80円程度でしたが、今年5月には1ドル100円を突破し、半年で20円以上円安にふれました。

「1ドル80円のときに米ドル預金をしておけば……」「昨年中に海外旅行に行くべきだった」こんなふうに思っている人もいるかもしれません。今回は外貨預金について一緒に考えていきましょう。

 メガバンクや外資系の金融機関では外貨定期預金の金利優遇プランが出ていたりします。「米ドル定期預金の金利が3%」「豪ドル定期預金の金利が6%」と書かれていると年利0.03%程度の「円定期預金」よりおトクなのかなと思ってしまうかもしれません。しかし、外貨定期預金を始める前に3つ確認しておきたいことがあります。

1. 定期預金は何カ月物か

「米ドル定期預金の金利が3%」となっていても「3カ月物」なら、優遇金利を受けることができるのは3カ月間だけです。たとえば、10000米ドル預けた場合、3カ月(90日間)で受け取ることのできる利息は次のようになります。

 10000米ドル×3%×90日÷360日=75米ドル(税引前利息)

 金利6%と書かれていても1カ月物の場合もありますので、高金利が適用される期間をよくよく確認しましょう。

 さらに、税金がかかります。平成25年1月1日から平成49年12月31日までの25年間は復興特別所得税が付加されますので20.315%(国税15.315% 地方税5%)になります。たとえば、先ほどの米ドル定期預金のケースでは税引き後利息で換算すると以下のようになります。

 75米ドル-税金15.23米ドル=59.77米ドル(税引き後利息)

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2013.06.09(日)
text:Yoko Hanawa
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