ボックスや瓶に入れても可愛い!

 ミモザはそのまま飾っているだけで自然にドライフラワーになっていくので、水を使わないで飾ることもできます。その際、茎が長いまま花器に飾ってドライにすると茎が垂れてしまうことが多いので、茎を短めに切って小さな花束のような状態にしてから飾ると、綺麗なドライフラワーにすることができます。

 水を使わないので、鉢用のハンギングロープなどにつるして飾ったり、ボックスに入れて飾ったりと、自由な飾り方ができるのも嬉しい点です。

 完全なドライフラワーになったミモザは長持ちしますので、飽きることなく楽しむには、適宜アレンジを変えるのがおすすめです。例えば、花付きの良い枝をいくつかセレクトし、コルクのキャニスタービンに入れるとハーバリウム風のアレンジになります。

 ドライフラワーになったミモザは花や葉が散りやすく、飾る場所を汚してしまうことがありますが、ビンに入っていればそのような心配もありません。もちろん専用のオイルを入れれば、ハーバリウム風ではなく本物のハーバリウムになります。

 いかがでしょうか。ミモザの魅力は語りつくすことができませんが、春先のひとときにしか見られない季節限定の花であることも、人を引き付けてやまない魅力の一つではないでしょうか。

 機会を逃すと次にミモザに出逢えるのは一年後になってしまいます。ミモザを手に入れたらお手入れをしっかりとし、ドライフラワーにしたりビンに入れたりして、ミモザのある特別な春をめいっぱい満喫しましょう。

ミモザのスワッグの作り方は動画でチェック!

佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。テレビ、ラジオ出演のほか伊勢丹メンズ館のディスプレイ装飾など幅広く活躍。CREA WEBにて「ブルームカレンダー」連載中。

Column

新しい私を、花と。
Playful Flower Life!

花を買って家に飾る、それだけでも十分に豊かな時間を過ごせるけど、花の楽しみ方はノールール。今まで知らなかった新しい花との付き合い方を、フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんがお届け。もっと自由に花と触れ合って、プレイフルな日々を楽しもう。

 

2023.02.16(木)
文=佐藤俊輔
撮影=平松市聖