カラリと晴れた、とある平日の昼下がり。
「中野駅からすぐのメガネ屋さんの前で、看板に乗っている親子ネコを見たことがある」
という知人の情報をもとに、数年ぶりに中野へと向かった。
平日だというのに、大勢の人でごった返すサンモール商店街。
こ、こんな商店街にネコがいるというのか……?
うむ。見ての通りそこにネコはいなかった。
そして、普段からいるような雰囲気もない。
ネコの生活感が、まったくないのだ。
よし、店主に聞いてみよう。
「すみません、つかぬことをお伺いしますが、看板の上にネコが座っているのを知人が見たというのですが……」
「あぁ、ネコね。はいはい」
「こちらのネコちゃんですか?」
「いや、連れて来て乗せる人がいるんですよ」
む、もしや……。
ここでわたしはピンと来た。
引き続き話を聞くと、ネコを見せ物のように置いて注目を集めて、ネコを連れて来た男性は、離れたところからその様子を眺めているのだという。
「最近ほとんど来なくなりましたけどね」
と店員さん。
実は、同じ光景を銀座と池袋で見たことがある。
ちょっと検索すると、いろんな記事が出てくる。
2013.11.22(金)