いっぱいいる。そっくりな黒ネコがいっぱいいる
ひとりで歩くのを躊躇しそうになったけれど、好奇心が勝って足を踏み入れてみた。
すると……。
夢中でシャッターを切りつつ、あたりを見回してみると……。
いっぱいいる。そっくりな黒ネコがいっぱいいる。
間違いなくきょうだいであろう。
耳先がカットされているので、どうやら地域ネコのようだ。
地域住民などによって捕獲され、不妊・去勢手術を受けているネコは、目印として耳先がカットされている。
昭和な一角を抜けると、目の前にまさかの「KURONECO」が!
メイドカフェだった。
中野に数店舗あるようなので、どうやらさっきの黒ネコたちとは関係ないようだ。
帰り際に、有名なラーメン店「青葉」本店を発見。
お昼を食べ損ねていたこともあり、せっかくなので入ってみた。
豚骨や鶏ガラなどの動物系スープと、魚系の和風スープを合わせたWスープ。
コクがあるのに、さっぱり。
もちもちつるつるの自家製麺もとっても好み。
注文すると出してくれるゆず唐辛子を入れると、また風味が変わる。
ゆずがふわりと香り、さっぱりとした辛さ。
スープがあっさりキリッとする感じ。
最初はそのままで青葉の味を楽しみ、途中で少しずつゆず唐辛子を溶かし入れると、最後まで飽きずにおいしく食べられる。
なんだかラーメンブログのような締めになってしまった。
普段、買い物や食事は表参道や銀座などに行くことが多く、久々に訪れた中野が、カオスな雰囲気でとても新鮮だった。
そのディープな魅力にハマりそうな、秋の終わりのネコ探訪であった。
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梅津有希子 (うめつ ゆきこ)
編集者・ライター。1976年北海道生まれ。ヤマハ勤務の後、FMラジオ局、編集プロダクションなどを経て、2005年に独立。女性誌や単行本、webを中心に、ペット、料理、美容など幅広いジャンルで活動中。「CREA cat」「CREA Dog」を毎号担当するほか、別冊マーガレットの『青空エール』(集英社/河原和音)の監修も務める。著書に『吾輩は看板猫である』『吾輩は看板猫である 東京下町篇』(文藝春秋)、『We are ブサかわねこ』(角川書店)、『終電ごはん』(幻冬舎)がある。
公式サイト:umetsuyukiko.com Twitter:@y_umetsu
Column
梅津有希子の商店街ネコ探訪
大人気のネコフォトブック『吾輩は看板猫である』、そしてその第2弾の『吾輩は看板猫である 東京下町篇』の著者、梅津有希子さんが、看板猫を探して、今度は商店街を巡ります。
2013.11.22(金)