『毎度あり! またきてニャ 商店街のネコ店長』好評発売中!

表紙を飾るのは、クリーニング店の店長ネコで写真嫌いのマキ(左)と、食料品店につとめる小太郎(右)。

 CREA WEBの連載「梅津有希子の商店街ネコ探訪」に、大幅追加取材を加えてまとめた、癒しの看板ネコフォトブック。総勢30匹の看板ネコが登場! 昔ながらの商店街をぶらりと歩きながら、ネコを愛でつつ揚げたてのコロッケをほおばる。散策も楽しめて一石二鳥の、ネコ好きにはたまらない1冊です。

『毎度あり! またきてニャ 商店街のネコ店長』
著・梅津有希子 本体1,200円+税
»オンライン書店で購入する(文藝春秋BOOKSへリンク)

著者のネコハンターこと梅津有希子さん
2年にわたる店長ネコ取材を振り返る

取材時は基本リュックとデニム。リュックは手ブレ防止のため(脇を締める! とカメラマンさんに教わった)。デニムは膝をついて撮影することもあるので。ネコ待ちにはもう慣れました。

 連載のスタートから本が完成するまで丸2年。とても楽しくてかわいい本が完成しました。いろんなお店で働くネコ店長たちの何気ない日常と、人情味あふれる商店街の街並みや名物をたくさん紹介しており、見るときっと、町歩きに出かけたくなることと思います。

 この2年の間には、いろいろなことがありました。残念なことに、亡くなってしまったネコ、行方不明になってしまったネコもいます。ネコは1年間で人間の4年分の年を取るといわれています。予想はしていたことですが、店主から聞いた時はとても悲しく、かける言葉がみつかりませんでした。また、閉店してしまったお店もありました。

 ネコの取材はとても楽しいです。なぜなら、店主もスタッフのみなさんも、みな笑顔で歓迎してくださるからです(笑)。やはり、愛猫が取材されるというのはうれしいものなのでしょうか。毎回、みなさんのご協力のおかげで、一筋縄ではいかないネコの撮影を、なんとか終えることが出来ました。撮れるかどうかはネコさまのご機嫌次第につき、最長で5時間待ち。どうしても撮れず、日を改めて再び撮影に行ったネコもいます。どれもみな、いい思い出です。

『毎度あり! またきてニャ 商店街のネコ店長』の刊行を記念して、2014年11月にCREA WEB連載「梅津有希子の商店街ネコ探訪」に登場した看板ネコ“総選挙”を開催。たくさんのご参加ありがとうございました! お待ちかねの結果発表です。

発表します! 刊行記念、看板ネコ“総選挙”
【第1位】蔵前/おもちゃ問屋「磯辺満商店」クー

50ページに登場するクー。おもちゃ棚の横でちんまりお客さんをお出迎え。拡大画像表示

 栄えある第1位は、おもちゃ問屋のクー。ツヤツヤとした毛並みとゴールドの瞳が美しいクーは、近所の人たちからも大人気。お店のすぐ隣は筑摩書房。社員の方たちも、よく「クーちゃんは?」と会いに来るそうです。

 わたしが撮影に行ったのは冬だったため、寒くてダンボールからまったく出てきてくれず……。あまりにもダンボールinの写真しかないため、本にする時に困り(笑)、晩夏に再び撮影しに行ったのでした。あたたかい時期はダンボールから出て、店内をアクティブに歩き回っております。

【みなさんからの応援メッセージ】
・磯部満商店のクーちゃん、以前実家にいた大ちゃんにそっくり。黒猫ってとてもかわいいですよね。箱の中のクーちゃん、かわいい。(シロミさん)
・店長お仕事いつもご苦労様です。いつかお店へ行きますのでモフモフさせてください。(hatsuseさん)

2014.12.03(水)