前回のあらすじ~
 ネコハンター梅津有希子は阿佐ヶ谷の青果店のアイドル「レタス」に会いにきたものの、レタスは暑い店先をはなれ、どこかに雲隠れしていた。「夕方頃戻るだろう」との情報を得て、旧知の看板猫の店を訪ねたり、ハンバーガー食べたりビール飲んだりして体力を温存。涼しい風が吹いてきた頃ふたたび店をのぞくと、レタスが、いた……!

 

レタス、帰ってきた!!

 看板猫に出会ったときは、いつだって、「い、いたー!!!!!」と大興奮する。

 なんといっても、この「会いに行けるアイドル」感が、看板猫のたまらない魅力なのだ。

あれ、どこへ行く?
おーいレタス―
ん? うなぎ屋さん!?

 近所にある阿佐ヶ谷の名店「阿づ満や」に我が物顔で入っていくレタス。

「いらっしゃいませ」

 実にしっくり。なんという違和感のなさ。

 これ、いつもの光景だそう。

「店番するとかつお節をもらえる」ことにすっかり味を占め、こうやって毎日店頭に立つという。

「加藤さん、毎度!」「上ふたつちょうだい」的な会話をしているように見える

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2012.08.31(金)