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カフェでもセルフオーダーが当たり前に!?

 ちなみにこの「コロナ禍の影響」、カフェ(大手チェーン系)での会計時にもきっと感じることになる。

 据え置きの大型タブレットでのセルフオーダーを勧められることも多いのだ。カウンターで注文して、支払って、席で待つということは当たり前ではなくなっている。もはやカウンターで会計はしません、というところも。参考までに韓国ではこの大型タブレットを「キオスク」と呼ぶ。

 この他にもパンデミックの“傷跡”のようなものを感じる瞬間はある。明洞は驚くほど人が少なく、空き店舗が多かった。店側に話を聞くと「中国からの観光客が戻らないのでまだまだ」とのこと。

 そして「タクシーの数がめちゃくちゃ減っている」「流しのタクシーが捕まえにくい」という点もはっきりと感じた。特に夜が難しい。韓国は高齢化が進んでおり「労使交渉で高齢者のドライバーが夜に運転できなくなった」という事情のほかに…「コロナ禍で運転手の多くがより収益のよいデリバリー業に移った」という事情があるのだとか。

 もっと細かいことを言うと「サウナの数がめちゃくちゃ減っている」。筆者など、出張中に疲れたらその辺のサウナに飛び込んで、反復浴してパッと回復というのをよくやっていた。また時に安宿としても重宝していたのだが…ソウル駅前の超有名・超大型サウナですら廃業しており、駐車場になっていた。

 ただ、パンデミックで行けなかった期間の韓国の変化はこういった社会・経済系の話だけではない。

 行かない間にトレンドも変化していた。この点は次回に。

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2023.02.09(木)
文・撮影=吉崎エイジーニョ