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「サスティナブルじゃないと効かない気がする」も正解

 これはあくまで個人的な名品リスト。当然のように偏りや不足があり、いろいろ違和感を感じるはずだけれど、そこには一定の法則と私なりのこだわりが混在している。例えば、アイテムの偏り……まずカラーものが極端に少ないのは、カラートレンドは常に流動的で、今は何でもありの時代。従って正解はなく、その人にとってのマストと巡り会うことが何より重要だから。

 そういう意味で私のマストは、“ケイトのアイブロウパウダー3色組をアイシャドウに使うこと”という妙なところに行き着いた。アイブロウだからパールなし、粉感なし、肌に溶け込むように発色して、色もちが良い。瞼に飾り付けは要らない、メリハリだけが欲しい自分にとっては好都合だったのだ。

 さらに私は、洗顔が苦手。かつて洗いすぎで肌荒れを起こして以来、ダブル洗顔反対派。年齢を重ねるほどに、“ふき取り洗顔”に傾倒しているという前提がある。

 一方で、今はこんな人もいる。サスティナブルに熱心なコスメでないと効かない気がする……これは絶対の正解。なぜなら、そういう人にはそれが実際効いてしまうから。自分は何を基準に選ぶのか、明快にしておくと、きっと間違いのない買い物ができるはずである。

2022.12.16(金)
文=齋藤薫
Photographs=Hirofumi Kamaya

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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