過酷な環境に耐える、モロッコの美容メソッドで“与え”、“手放す”
“与え”、“手放す”スキンケアについて。ここでご紹介する私のお気に入りコスメは、私同様、モロッコのバラやハーブ、そして伝統的な美容に魅せられた女性が、その真摯なまでの情熱で作り上げたオーガニックコスメ・ブランド、「ローズ ド マラケシュ」のスキンケアアイテムです。
まずは“与える”スキンケア。月の満ち欠けに限らず、モロッコ産ダマスクローズの蒸留水とローズオイルが2層式になった「セラム ド ローズ」は、さらっとした使い心地で保湿力もあり、これ一本で、乾燥した砂漠に負けない肌のための必須アイテムなのですが、新製品のサボテン種子オイル(アルガンオイルに続くモロッコ美容のトレンド)を配合した「ヴァレ ド ローズ セラム」は、新月から満月までの満ちていく月の期間に、ぜひ試してみたいオイル状美容液です。
砂漠に行く途中に自生しているウチワサボテンの赤い実は、甘さ控えめのメロンのようで食べても美味しいのですが、その種子から摂れるオイルはほんの僅か。その貴重なオイルこそ、“与えるケア”の期間に使ってみてはいかがでしょう。
満月が過ぎ月が欠け始めたら、お肌の汚れや不要な老廃物を取り去る、“手放す”スキンケアを。モロッコの女性たちは、ハマムと呼ばれる蒸し風呂で、北アフリカや中東を中心に1200年以上も前から人々に愛されてきたガスールクレイ(粘土)を使って、シャンプー代わりに髪を洗ったり、洗顔パックをしたりします。ミネラルをたっぷり含んだ固形のガスールクレイに、ハーブ水やローズオイルを混ぜて、独自のパックを作るのも楽しいものです。「ガスールって何?」という方には、ローズ ド マラケシュの「クレイパック」(顔、ボディ用)というアイテムが、使いやすくておすすめです。満月から新月までの2週間に、数回使用すれば、その優れた洗浄力と保湿効果で、透明感のある素肌を手に入れられるでしょう。
さて次の新月は11/3。その日から約1ヶ月、私はモロッコのマラケシュで月を眺めながら暮らします。そして11/18(現地時間では11/17)にはサハラ砂漠に腰を下ろし、バラ色の砂丘の彼方から満月が昇るのを待っているでしょう。
ぜひみなさんも月を意識して、新月とともに“与えるケア”を、そして満月が過ぎたら“手放すケア”を実践してみませんか。
ローズ ド マラケシュ
URL www.rose-de-marrakech.com
Column
岡本翔子の「月」にまつわる暮らしの手帖
「岡本翔子の日めくりMoon Calendar」を連載中の岡本翔子さん。このコラムでは毎月1日に、「月」を身近に感じながら、季節の移ろいをこまやかに感じ取り、日々の暮らしを豊かに営むためのヒントをご紹介します。
2013.11.01(金)