うちの子ベストショット➂
「お手!と出した手を枕に寝るノエル」(前田さん)
――その後、すぐリオンくんを迎え入れるんですよね。
ノエルにはさすがにふゆくんは見えなかったみたいで(笑)。遊び相手がいたほうがいいのかなと思ってた時、SNSで子猫がたくさん生まれて引き取り手を探している人を見かけたんです。ただ、猫って相性があって、合わない子と一緒にするとストレスになってしまうじゃないですか。先方の方からは「1匹、家に連れ帰って相性を見てください。もしダメだったら返していただいて構わないので」と言っていただけたので、甘えてきた子猫を1匹連れて帰ったんです。それが、リオンでしたね。
まずはお互いがストレスをもたないように、リオンが入ったケージに布を被せて、ノエルには生き物がいることがなんとなくわかるようにして1~2日一緒に暮らしてから、布を取って顔合わせして。そこから2匹を接触させたんですけど、初日からすごく楽しそうに遊んでいたので迎え入れることにしました。モコモコしてるので、フランス語でライオンっていう意味の名前をつけたんですよね。僕、フランス文学とかフランス映画が好きなので、(名前は)フランス語縛りにしました。
――猫と暮らし始めて、生活にどんな変化がありましたか?
精神的にすごく変わりました。トイレは全自動のものを買いまして。2匹いても5日間くらいは匂いもしないし、砂も一定数入れておけばきれいな状態を保てるようになってますし、水も濾過してきれいな状態を保つものを使ってるんですけど、えさも自動になると、いよいよ僕がいる意味がなくなってしまうので、なるべく自分であげるようにしてます。
だから、朝は顔を舐めて鳴きながらご飯をねだってきますし、夜はベッドに向かうと一緒に(布団の中へ)入ってきてくれたりもして。夜ってどうしても必要以上のことを考えてしまうじゃないですか。でも、猫が近くに来るとそっちが気になるし、何も考えなくてもよくなるので精神衛生がすごくよくなりました。
2022.10.31(月)
文=高本亜紀
撮影=山元茂樹
写真=前田裕太