「とにかく可愛い!」溢れんばかりの愛と、学生時代に学んだ命への責任感

 お笑い芸人さんに一緒に暮らすペットを紹介してもらう連載「お笑い芸人の“うちの子”紹介」。第16回は昨年『女芸人No.1決定戦 THE W』ファイナリストとなったヨネダ2000の愛さん。

 高校卒業後、ドッグトレーナーの専門学校へ進んだほどの動物好き。今は、母が保護した猫から生まれた茶トラのオス・かぼすくん(2歳)と一緒に暮らしています。専門学校で動物と関わることによって生まれた責任感は、現在、かぼすくんとの暮らしの中にも活かされているようです。

川に落ちた野良猫から生まれたのが、愛猫かぼす

――かぼすくんと暮らすようになったきっかけは?

 元々、母が猫好きで、保護活動の一環で外猫のお世話をしてるんです。その中に、目の見えない子が1匹いて。実家の近くに川があるんですけど、冬に最近来てないなと思って(母が)探したら、その川の下のほうに落っこちていたらしくて。一緒に保護した知人が引き取ってお世話をしていたら、3匹子供を産んだんです。そのうちの1匹が、かぼす。

 実家はすでに猫2匹を飼ってるのでさすがに飼えないということで、その知人が親と子1匹、もう1匹を私の友人、そして私が引き取りました。

――引き取ることに、ためらいはなかったですか。

 最初はすごく悩みました。若手芸人なので、お金の面での心配が大きいじゃないですか。けど、かわいさが勝ってしまいましたね。一応、私の猫ではあるんですけど、同期の女の子とルームシェアしてるので、その子と一緒に育ててます。

――実家でも猫を飼ってらっしゃるんですね。

 小さい頃からいました。最近、もう1匹保護したみたいで、今は3匹います。基本、保護猫ばかりで、今はもちろん、小さい頃に飼っていた猫も里親募集に出ていた子たちでした。あと、犬もいたことがありますし、スッポンモドキもいて……鼻がブタみたいでかわいいんですよ。金魚やハムスターがいたこともありましたね。

――お母さんの影響で、愛さんも動物好きになったんですね。ちなみに、名前の由来は?

 目の見えない子から生まれた3匹に、うちの親が「かぼす」「すだち」「ゆず」って名づけたんです。変えてもいいよと言われたんですけど、みんなそのままですね。目の見えない子の「わさび」っていう名前も、母がつけて。実家の猫は「すもも」「みかん」「だいず」だし、昔飼ってた猫は「もも」だったので、みんな食べ物の名前ですね(笑)。

2022.06.21(火)
文=高本亜紀
撮影=今井知佑
写真=愛