「芸人として食べていけるようになったら」念願だった猫との暮らし
お笑い芸人さんに一緒に暮らすペットを紹介してもらう連載「お笑い芸人の“うちの子”紹介」。第20回はティモンディ・前田裕太さん。
現在はノエルちゃん(メス・1歳)とリオンくん(オス・11ヵ月)と暮らしています。芸人として食べていけるようになったら猫を飼う、と心に決めていたという前田さん。2021年末、ようやく長年の目標が叶うことになり、エア猫・ふゆくんで綿密なシミュレーションをしてから、2匹を万全の状態で迎え入れました。
うちの子ベストショット①
「脚痺れるまで動けなくなるわ」(前田さん)
――現在2匹と一緒に生活されていますが、最初はノエルちゃん1匹だったんですよね。
猫を飼うことを2021年の目標にしてたんですけど、なかなか縁がなかった中で、ラグドールの子供が多く産まれたという方から声をかけてもらったんです。で、同じ年の11月くらいに、電車で埼玉のブリーダーさんのところまで観に行ったんですけど、迎え入れるには子猫すぎるんじゃないかなと思いながら向かいましたし、仕事上、1日家にいないこともあるのでもう少し大きい子のほうが現実的なんじゃないかとも考えてたんですけど、目が合った瞬間、ビビッときてしまって。ただ、当時住んでた家はペット不可だったので、2週間くらいで急いで家を探して引っ越しを済ませました。
――そのブリーダーさんはどうやって探されたんですか?
SNSですね。恥ずかしいんですけど、よく“猫 かわいい”で検索していろいろと見ていまして(笑)。それまではSNSで見て癒しを満たしていたところがありました。それに、僕は一度も猫を飼ったことがなかったんです。サンシャイン池崎さんと仕事でご一緒した時、『絶対に飼ったほうがいいよ。然るべき対処をしていれば、家に1匹でいても大丈夫だから』とアドバイスをもらって。で、何もわからない状態で飼うのは無責任なので……あの……これはいろんな人から変だと思われてしまうんですけど……。
――なんでしょう?
エア猫がいると想像して1週間くらい一緒に生活してみたんです。12月だったので、その子には“ふゆ”くんと名付けて、ケージとか餌とか必要なものを全部買って、餌をあげたり、愛でたりする時間はあるかとかいろいろと試しまして。
――(笑)。ふゆくんということはオスですよね。見た目は?
ノルウェージャンフォレストに近い、優雅で上品な子で。壁をガリガリするっていう悩みがあったんですけど、布製のテーピングを買って壁が傷つかないように対策を取りました。
――実在しないんですよね? ふゆくんは。
そうですね(笑)。で、1週間シミュレーションして、なんのストレスもなく過ごせることを確認できたので、満を持して12月25日に1匹、迎え入れました。クリスマスの日だったので、フランス語でクリスマスを意味する“ノエル”っていう名前をつけたんです。
2022.10.31(月)
文=高本亜紀
撮影=山元茂樹
写真=前田裕太