◆青森県
岩木山の紅葉
【見ごろ:9月下旬から10月下旬】
日本百名山のひとつに数えられ、富士山に似ていることから「津軽富士」とも呼ばれる岩木山。津軽平野に裾野を広げるように佇んでおり、標高1,625メートルと青森県内で一番高いため、周辺地域からはどこからでもその姿を眺められます。
「秋は山肌が美しく色づき、見事なグラデーションに彩られます。特に朝日に照らされ、岩木山がさらに赤く染まる時間帯がおすすめ。弘前市の『野市里』という直売所付近が絶好の撮影スポットです。
また『野市里』からは真っ赤に染まる街路樹のオオヤマザクラも見られ、色鮮やかな風景を満喫できます」(青森県観光企画課主査の豊川恭加さん)
見ごろの時期:例年9月下旬から10月下旬まで
岩木山の紅葉(いわきさんのこうよう)
所在地 青森県弘前市大字宮地字川添77-4 直売所「野市里」付近
http://www.iwakisan.com/
薬研渓流の紅葉
【見ごろ:10月中旬から下旬】
下北半島国定公園にある薬研渓流は、手つかずの豊かな自然に覆われた美しい渓流。紅葉の名所として有名なスポットで、見ごろは例年10月中旬から下旬頃。
「渓流には遊歩道が整備されており、薬研橋から奥薬研温泉までの約4キロメートル、約1時間の散策が楽しめます。
ヒバ、ブナ、カエデなどの樹林と渓流が織りなす美しい景色が広がり、紅葉で彩られた渓谷の美しさは、十和田の奥入瀬渓流にも負けていませんよ」(豊川さん)
薬研渓流の紅葉(やげんけいりゅうのこうよう)
所在地 青森県むつ市大畑町薬研
https://shimokita-tabi.jp/spot/yagen_yuuhodou
奥入瀬渓流と銚子大滝の紅葉
【見ごろ:10月中旬から下旬】
十和田湖を源流とする奥入瀬渓流は、東北屈指の渓流美を誇る渓流。その本流にかかる銚子大滝は、奥入瀬渓流内にある滝のなかでも最大の滝だ。
例年10月中旬から下旬には、滝を囲む森林が色とりどりに紅葉し、滝と相まって神秘的な景観を見せる。
「銚子大滝は高さ7メートル、幅20メートルもあり、そのダイナミックな姿が訪れる人々を魅了します。
秋の紅葉の美しさは言うまでもなく、春の新緑、夏の深い緑、そして冬の氷瀑と、四季それぞれの魅力を堪能することができる、年間を通して訪れたい場所です」(豊川さん)
奥入瀬渓流と銚子大滝の紅葉(おいらせけいりゅうとちょうしおおたきのこうよう)
所在地 青森県十和田市大字奥瀬字奥入瀬
http://towadako.or.jp/sansaku-map/oirase-nenokuchi/
八甲田山の紅葉
【見ごろ:9月下旬から10月下旬】
「日本百名山」の1つ、八甲田山は、青森市の南にそびえる複数の山からなる火山群。例年9月下旬から10月下旬頃には、山々が見事な紅葉で彩られ、八甲田山ロープウェーからは360度のパノラマを楽しめます。
「北八甲田の中腹に広がる毛無岱周辺では、ブナやカエデ、ナナカマドなどの木々が色づき、訪れる人々を魅了します。
なかでも、上毛無岱から下毛無岱へと下る階段付近からの眺めは絶景です! まるで箱庭のような美しさが広がります」(豊川さん)
八甲田山の紅葉(はっこうださんのこうよう)
所在地 青森県青森市荒川寒水沢1-12(八甲田ロープウェーの所在地)
http://www.hakkoda-ropeway.jp/
2022.10.06(木)
文=佐藤由樹