◆宮城県

栗駒山の紅葉
【見ごろ:9月中旬から10月中旬】

 宮城県、秋田県、岩手県の3県にまたがり、奥羽山脈のほぼ中央に位置する栗駒山。溶岩流や火山砕屑物が積み重なった特徴的な円錐形の裾野を持ち、標高1,626メートルの山頂からは、月山・鳥海山・蔵王連峰・駒ヶ岳・早池峰山などの名峰や、太平洋を一望できる。

 山中ではブナの原生林や湿原、峡谷、湖沼など多種多様な自然が息づき、「花の百名山」に数えられるほど豊富な高山植物が群生している。

 秋になるとブナやミズナラ、カエデなどの落葉広葉樹が色づき、その山岳紅葉の美しさは日本一と評判。赤色や黄色、オレンジ色のグラデーションで彩られた山肌は「神の絨毯」と称されている。

※見ごろの時期:9月中旬~10月中旬

栗駒山の紅葉(くりこまやまのこうよう)

所在地 宮城県栗原市
https://www.kurihara-kb.net/

鳴子峡の紅葉
【見ごろ:10月中旬から11月中旬】

 鳴子峡は、地盤の隆起運動と大谷川の浸食で刻まれた、深さ約100メートルの大峡谷。東北有数の紅葉の名所で、鳴子峡レストハウスの見晴らし台や複数の遊歩道など、観賞スポットも豊富だ。

「紅葉の時期にはブナ、ナラ、カエデなどが紅色や黄色に染まり、マツなどの常緑樹の緑色と美しいコントラストを見ることができます。

 例年10月中旬から11月中旬が紅葉の見ごろです」(宮城県観光連盟スタッフ)

鳴子峡の紅葉(なるこきょうのこうよう)

所在地 宮城県大崎市鳴子温泉星沼
https://www.miyagi-kankou.or.jp/theme/detail.php?id=9805

秋保大滝
【見ごろ:10月中旬から11月上旬】

 秋保大滝は、日本の滝百選の1つでもある名瀑。滝周辺はモミジやカエデ、イチョウなどの樹木に覆われ、紅葉の時期には豪快な滝の流れとの見事なコントラストを見せる。

「凝灰岩を割るように滝水が流れ落ちる、高さ55メートル、幅6メートルの大瀑布は迫力満点。滝見台から全貌を眺めることができます。

 例年10月中旬から11月上旬が紅葉の見ごろです」(宮城県観光連盟スタッフ)

秋保大滝(あきうおおたき)

所在地 宮城県仙台市太白区秋保町馬場大滝地内
https://www.miyagi-kankou.or.jp/theme/detail.php?id=9815

長老湖
【見ごろ:10月下旬から11月中旬】

 長老湖は、南蔵王の南麓にある周囲2キロメートルの湖。青く澄んだ湖面に映し出される紅葉した不忘山や湖畔の広葉樹が美しい、紅葉の穴場スポット。

「湖面に秀麗な不忘山の姿を映す、神秘的な湖です。また、遊歩道散策を楽しむこともできますよ。

 例年10月下旬から11月中旬が紅葉の見ごろです」(宮城県観光連盟スタッフ)

長老湖(ちょうろうこ)

所在地 宮城県刈田郡七ヶ宿町長老
https://www.miyagi-kankou.or.jp/theme/detail.php?id=9821

定禅寺通
【見ごろ:10月下旬】

 定禅寺通は、美しいケヤキ並木が有名な、杜の都仙台を象徴するシンボルロード。10月下旬頃になると、ケヤキが赤色や黄色に染まり、秋らしい魅力的な装いを見せる。

「年間を通して美しい景色を見ることができ、中央分離帯の遊歩道で散歩をしながらゆっくりと過ごすことができます。

 また、冬にはSENDAI光のページェントが開催され、辺り一面が光に包まれます」(宮城県観光連盟スタッフ)

定禅寺通(じょうぜんじどおり)

所在地 宮城県仙台市青葉区
https://www.miyagi-kankou.or.jp/theme/detail.php?id=17612

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2022.10.06(木)
文=佐藤由樹