暑い夏が過ぎ、気持ちもゆったり。旅をしたい気分が高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、秋の日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。

 そんな「秋の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年秋篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。

 四季があり、自然の移ろいを感じられる日本。各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく秋の景色をお楽しみください。

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆南湖公園

 南湖公園は、「大沼」と呼ばれる湿地帯の底をさらい、堤防を築いて造られた公園。園内には茶室「共楽亭」をはじめとする17の景勝地があり、秋に湖周辺の木々が紅葉すると、那須連峰を借景とする優雅な光景を望むことができる。

 「享和元年(1801年)に、12代白河藩主松平定信が身分の差を超えて誰もが憩える『士民共楽』の理念のもとに築造した、日本最古といわれる公園です。

 秋には楓などが鮮やかに色づきます。湖畔のお店で販売されている『南湖だんご』をいただきながら、紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか」(福島県観光物産交流協会観光部スタッフ)

南湖公園 (なんここうえん)

所在地 福島県白河市五郎窪山45-1
http://shirakawa315.com/

◆白水阿弥陀堂

 白水阿弥陀堂は、藤原清衡の娘・徳姫が、夫・岩城則道公の供養のために建立したといわれる寺院。平安時代後期の代表的な阿弥陀堂建築物で、県下唯一の国宝建造物。

 紅葉の時期には夜間にライトアップが行われ、御堂や樹木、橋梁等が闇夜にまばゆく浮かび上がる。

「美しい曲線を描く御堂の屋根と浄土式庭園とが調和した、優美な姿を見せてくれます。

 また、秋には大イチョウやモミジなどが美しく彩ります。紅葉の見ごろは11月上旬から中旬です」(福島県観光物産交流協会観光部スタッフ)

白水阿弥陀堂(しらみずあみだどう)

所在地 福島県いわき市内郷白水町広畑221
http://shiramizu-amidado.org/

2022.09.30(金)
文=佐藤由樹