名作ミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』で主人公・エヴァンを演じている吉沢亮さん。「歌も芝居の一部」と語る役づくりのこだわりから、「ちゃんと10代をやっていました」と語るデビュー当時の思い出まで。吉沢さんの飾らない素顔を聞きました。


僕も10代の頃はバカやっていたし最強だと思ってました

――本作で吉沢さんが演じる、高校生のエヴァンは社交不安障害を抱えており、セラピストから、自分宛に手紙を書くようにすすめられています。吉沢さんは、ご自身の気持ちを書き綴ることはありますか?

 アウトプットすると頭の整理にはなりますよね。それこそ、自分が出演させてもらう作品にコメントを出す際って、いつもすごく真剣に考えるんです。一度文字にしたり、言葉にしたりすることで自分がどんな感情で作品に向き合おうとしているのかが明確になってきます。

 こうしたインタビューで色々と質問していただけることで、自分が喋っている内容を、俯瞰的な視線で聞いて「なるほどね」と再確認することもあります。

――社交不安を抱えている人物を演じるうえで、とくに意識していることはありますか?

 最終的にどのようなお芝居をするかは稽古をしてみないと決められないですが(※取材時は稽古前)、まずは声のトーンは大事にしたいです。歌を歌うときの声が、普段の声のトーンとずれてしまうと、それはただの歌になってしまうので。歌もちゃんと芝居の延長線にあることを意識したい。だから、お芝居の声のトーンをどこに設定するのがいいのか、すごく悩んでいます。

 あと、エヴァンは頭の回転が相当早い人ではあるけれど、やっぱりまだ10代だから物事を表面的にしか見られない部分がありますよね。なのに達観した気になってしまっている。その思春期特有の未熟さをちゃんと表現できたら、と思っています。

――吉沢さんはどのような10代を過ごしていましたか?

 ちゃんと「10代」をしていましたよ。バカやっていたし、調子にのってましたね。最強だと思ってました(笑)。あの頃の自分に声をかけるとしたら、「もっと英語の勉強しておいたほうがいいよ!」かな。

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