話題作で魅せるイケメンキャラから一転、放送中の「ぐるナイ」でのはっちゃけキャラも話題の高杉真宙。出演作が絶えない彼の努力家としての一面も垣間見ることができる通算5回目のインタビュー。後編では30代へと近づく2年後の目標も語ってもらいました。

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●人見知りからのバラエティ克服への道

――2021年の後半から22年頭にかけては、牧原唯斗役を演じた「婚姻届に判を捺しただけですが」、大倉学役を演じた「おいハンサム!!」と、画に描いたようなイケメン役が続きます。

 “ハンオシ”に関しては、「しっかりイケメンモードに振り切ってやらなきゃ!」という意識を持って現場に行きましたね。「僕の妄想ごはん」からの振り切り方によって、まったく違って見えることの楽しみもありましたし。また、「おいハンサム!!」に関しては、見た目はイケメンですが、ちょっと変な曲者キャラクターだったので、また別な一面を出せることを楽しませてもらいました。

――“ハンオシ”では、いろんな番宣にも出演されていました。それまで苦手だったバラエティ克服になったのでは?

 うーん、なんでしょうね(笑)。じつは、その1年前ぐらいのタイミングで、何がきっかけだったのかは覚えてはいないんですけれど、バラエティに対する怖さがなくなったんです。それで、「どうやったら、バラエティを楽しめるか?」という考え方になって、少しずつ楽しめるようになりました。

●初めての二人芝居で学んだストイックさ

――22年に入ってからは、「ぐるぐるナインティナイン」の人気コーナー「グルメチキンレース・ゴチになります!23」のレギュラーが決まりました。

 負けたくない気持ちは誰よりも強いですし、誰よりも自腹で払いたくない気持ちなので(笑)。「絶対に『ピタリ賞』を獲りたい!」という気持ちでいっぱいでした。「賭ケグルイ」で鈴井くんを演じたからなのか、現場でイジっていただくことが増えた気がして、またイジられるかもしれないという覚悟で臨んでいます。でも、バラエティの現場って、常に空気を読まなきゃいけないので、難しいんですよ! 空気を読むのがズレてる人間としては、毎回毎回大変です。僕にハッキリ「面白くない!」と言ってくださる、おぎやはぎさんがゲストで来てくださると、とても楽になるような気もしています(笑)。

――そして、春には勝村政信さんとの二人芝居「ライフ・イン・ザ・シアター」にも挑戦されました。

 二人芝居をやるうえで、相手がどんな方かというのは重要だと思うんです。それによって、どう転び、どう起き上がるかがまったく変わってくる。そういう意味でも、勝村さんで本当に良かったです。とてもストイックな方なので、そこに追いつこうと頑張ることができた。感謝しかないです。なにしろ、稽古に関しては最初の一週間で動きを付けて、その後、初日までの2週間は1日2回から3回、通し稽古をしてました。ひょっとして、公演数よりも多かったのかな?

2022.08.19(金)
文=くれい響
撮影=鈴木七絵
スタイリスト=荒木大輔
ヘアメイク=堤 紗也香