渡嘉志久の「青」ではマイペースな海ガメと遊泳
一方、西側中央部の渡嘉志久ビーチは阿波連よりもやや小ぢんまりとしたハーフムーン形の入り江です。
モクマオウの並木を抜けて、いざスノーケリング! 泳ぎだすと、すぐに巨大な海ガメが登場。逃げることもなく、ゆっくりと海中を泳いでいます。
沖へ向かって少し泳ぐと、真っ白な砂地にサンゴを満載した岩もあり、デバスズメダイやクマノミなどカラフルなリーフフィッシュがたくさん! 太陽の光が差し込んだら、さぞやキラキラとキレイだろうなと想像しながら、十分楽しめました。
今回、スノーケリングでお世話になったのは「リーフイン国吉」さん。実は、私がダイビング雑誌で働いていた頃から続く、老舗ダイビングサービス兼ペンションです。渡嘉敷で最初の宿泊施設だそうで、今年で創業50年! 今は三代目となる息子さんたちが切り盛りしています。
阿波連港からリーフイン国吉へ向かう途中、田んぼを見かけました。えてして、水に乏しい島では、珍しい風景です。
三代目の国吉晴大さんに聞くと、黒米を育てているのだとか。その渡嘉敷産の黒米を使って、久米島の酒造所のバックアップのもと、島の名産となる泡盛『渡嘉敷』を造っているのだそう。
この泡盛の『渡嘉敷』、島内でしか流通しない、幻のお酒です。次回はぜひ、この泡盛を……。
今回は天候に恵まれませんでしたが、思えば渡嘉敷島は那覇から40分、“次回”は案外、早く訪れるかもしれませんね。
【取材協力】
セルリアンブルー https://www.cerulean-blue.co.jp/
リーフイン国吉 http://www.kerama-tokashiki.jp/
渡嘉敷島
●アクセス 那覇の泊港から高速船で約40分、フェリーなら約1時間10分。
●おすすめステイ先 ホテル コレクティブ(那覇)
https://hotelcollective.jp/
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2022.08.13(土)
文・撮影=古関千恵子