(4ページ目)【モルディブ】全室ラグジュアリー水上ヴィラ「ギリ・ランカンフシ」

全室が水上の2階建てラグジュアリーヴィラ

客室棟までは長〜いボードウォークを通って移動するか、沖合までボートで行くというスタイル。

　島を1周しても、歩いて10分程度の小さな島から、3方向に長いボードウォークが延びている。その先に並んでいるのが2階建ての客室棟だ。45棟のうちの8棟は、島から完全に独立していて、島とは小さなフラットボートで行き来するというユニークなスタイルだ。

　45棟と、客室数は多くはないが、客室カテゴリーはバラエティに富んでいる。ヴィラスイート、6棟のプール付きヴィラスイート、小さなプライベートアイランド付きのファミリーヴィラ、プール付きファミリーヴィラ、島から離れた7棟の完全独立型のクルーソー・レジデンス、水上ヴィラとしては世界最大級の専有面積を誇るザ・プライベート・リザーブなど、予算、グループの人数に応じて選択肢は幅広い。

ヴィラスイートのベッドルーム。テレビは、必要なときだけ窓際のチェストから電動で現れる。

　もっとも小さなヴィラスイートでも専有面積は210平方メートル。中央にオープンエアのリビングルームがあり、左右にバスルームとベッドルームがある。ベッドルームのみエアコンを使うことができるという造り。いつでも海を感じられるようにと、リビングルームとバスルームの床板には、3ミリ程度の隙間が空いていて(！)、床下の海が見えるようになっている。

全室2階部分はテラスとなっている。天気がよければ、夜にテラスのベッドで休むこともできる。

　徹底したナチュラル志向は客室の細部まで行き届いている。飲み物には、ペットボトルではなくリユースできるガラス瓶が使われているのは序の口で、バスルームのアメニティもすべて再生紙のパッケージが使われていて、なんと、歯ブラシの柄も木製だ！

　もっとも大きな客室、ザ・プライベート・リザーブは、専有面積が1,700平方メートルもある世界最大級の水上スイート。島の沖合500メートルの場所にあり、もっとも近い客室からも300メートル離れている。パパラッチに狙われる心配はない。

小さな島ながらボードウォークが長いので、移動は自転車で。海に落ちないよう注意して！

　設備は、4つのベッドルーム、21メートルのプライベートプール、オープンエアのプライベート映画スクリーンなど。バスルームにはプライベートサウナ＆スチームも。自国からプライベートシェフやメイドが同行する場合は、彼らが滞在するためのスタッフルームまである。中央のリビングルームでは、リゾートのシェフを呼んで食事を作ってもらうこともできる。

　なかでも、特にユニークなのはプライベート・ウォータースライダー。頻繁にメディアに紹介されているので、見たことがあるかもしれない。過去、何度か取材で訪れたものの、いつもゲストが滞在していて中を見せてもらうことはできなかった。今回初めて取材して、改めてリゾートの遊び心とラグジュアリーな空間に感動したのだった。

プライベート・ウォータースライダー。セレブがはしゃぎながら滑る姿を妄想してみた(笑)。

中央に見える建物はリビングルームなどがあるメイン棟、左右にあるのがベッドルーム、手前の白い布はハンモックになっている。21メートルのプールもあって、まさに水上の隠れ家リゾート！

Gili Lankanfushi (ギリ・ランカンフシ)

所在地　Lankanfushi Island, North Malé Atoll, Maldives
電話　(960) 664 0304
https://gili-lankanfushi.com/ja/

【取材協力】
ギリ・ランカンフシ

https://gili-lankanfushi.com/ja/

カタール航空

http://www.qatarairways.com/

たかせ藍沙(たかせあいしゃ)

トラベル＆スパジャーナリスト。渡航160回超・70カ国超、スパ取材300軒超、ホテル取材2000軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。主な著書は『ファーストクラスで世界一周』(ブックマン社)、『美食と雑貨と美肌の王国魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、『 LOVE! ROSE 薔薇のチカラでもっとキレイになる！』(宝島社)。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』(ともにPHP研究所)。
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CREA WEB連載「たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周」