「あらら、私、今日疲れてるわ」と感じるときは
――新しい挑戦はずっと続けていらっしゃるんですね。鍛錬を積む一方で、「ああ、これは体によくないけどやめられない……!」というようなこと、実は檀さんにもあったりしますか?
やめられないこと……やめられないこと……何でしょうね……(悩)。……あ! 夜更かしはしてしまいます。映画やドラマを観るのが大好きなので、配信のドラマや映画を観始めると、シリーズだと次の回に行くまで15秒くらいしかないんですよね。「あ~どうなるの~!?」と思っていたら、15秒後にもう次のが始まっているから、見入っちゃうの(笑)。……あれって、ひどくない(笑)!?
それで延々と観てしまって、朝の3時とか4時とかになっちゃうときもあるんです。次の日、お仕事がないと止められないので困ります。
――逆に言えば、リラックスできてエンターテインメントに浸れて、最高に甘美な時間でもありますね!
毎日じゃないので、たまに、だからいいかなということで……(笑)。でも朝起きると、目の下にうっすらクマができたりしていて「あらら、私、今日疲れてるわ」と、もちろん感じます。でも人間だから、そういうときもあってもいいのかな。そのぐらい夢中になれるエンターテイメントがあるのはやはり幸せなことですし、役者としても、そういうものをずっと作り続けていきたいなと思っています。
檀れい(だん・れい)
1992年、宝塚歌劇団に入団。99年より月組トップ娘役を、2003年からは星組トップ娘役をそれぞれ務める。05年に退団。06年、映画「武士の一分」でスクリーンデビュー。第30回日本アカデミー賞優秀主演女優賞及び新人俳優賞・第44回ゴールデンアロー賞ほか、数々の賞を受賞。
『太陽とボレロ』
2022年6月3日(金)全国ロードショー
ある地方都市のアマチュア交響楽団。主宰者である主人公の花村理子は18年間、個性豊かなメンバーとともに活動してきた。みんな音楽を愛する普通の人々。楽団の経営は苦しく必死に奔走する理子だったが、ついに楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる。そして、最後にして最高のコンサートがはじまる――。
主演:檀 れい 石丸幹二 町田啓太 森マリア
監督・脚本:水谷豊
©2022「太陽とボレロ」製作委員会
https://www.sun-bolero.jp/
2022.06.03(金)
文=赤山恭子
撮影=佐藤亘
スタイリスト=髙橋正史(OTL)
ヘアメイク=黒田啓蔵