また快挙! 色素を液体にして、未体験の「艶高い肌」!

SUQQU「ザ リクイド ファンデーション」

 ファンデーションで快進撃を続けているSUQQUが、またやってくれた。特に「ザ クリーム ファンデーション」の「ザ」という定冠詞つきのネーミングは、まさにこれぞ王道というタイプを堂々「進化させました!」と宣言する自信作であることを物語る。

 で、今シーズンはついに「ザ リクイド ファンデーション」を発表。頭打ちリキッドを一体どう進化させるのか、お手並み拝見というスタンスだったら、いきなり「恐れ入りました」とひれ伏したくなるような出来!

 なんと、“常識的に粉体であるはずの顔料”を液状にすることにより、言うならば“肌色そのものの液体”を作ってしまったような処方。だから体験したことがない溶け込むような肌なじみで、伸びが良いのに吸い付くようにピタリと止まり、見事に均一な肌色の薄膜ができあがるのだ。

 そしてこれまたリキッドでは見たことがない艶が生まれる。これを開発者が「艶高い」と表現したことから、この言葉が一人歩き。「艶高い肌作り」が新たな注目ワードとなったのだ。

» パート2に続く

齋藤 薫(さいとう・かおる)

女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌で多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。CREAには1989年の創刊以来、常に寄稿している。

Column

齋藤薫のコスメ図鑑
もうこれ以上化粧品はいらない私の それでも欲しい化粧品

化粧品は市場に溢れている。じつは家にも溢れている。だからもうこれ以上はいらないと、毎年のように毎月のように思うのに、それでもなお欲しくなる化粧品がある――美容ジャーナリストとして第一線を走り続ける齋藤薫さんにそう言わしめるのは、一体どんなコスメ?

2022.04.30(土)
文=齋藤 薫