ヴァカンス、再始動！モルディブリゾート2022

一足先にヴァカンスを楽しむ人で満杯モルディブリゾート「フォーシーズンズ」滞在記

TRIP

2022.4.18

1日中いても飽きない水上ヴィラへ

　客室は103室。全室プライベートプール付きの一戸独立型だ。そのうち40室が水上にある。2〜3ベッドルームのスイート8室のうち、2室はランド＆オーシャンスイートで、ビーチヴィラから水上へとボードウォークで繋がった、欲張りな客室となっている。

　ビーチヴィラの塀や、建物の随所に使われているサンゴ石は、サンゴ礁保護のために今は採取が禁止されている。実はこれ、リゾートのオープン前のスマトラ沖地震の津波によって倒壊した民家のもの。それらを買い取ることによって、住民は失った家を再建でき、リゾートはデザイン性の高いヴィラを造ることができたのだ。リゾートをデザインしたのは、スリランカの著名な建築家、ジェフリー・バワに師事したスリランカ人建築家だ。

　今回は、12種類のカテゴリーのひとつ、水上ヴィラを詳しくご紹介しよう。水上ヴィラは島の西側にある。島内でもっとも美しいビーチに面したイタリア料理レストラン「ブルービーチクラブ」の入り口横から伸びるボードウォークに沿って並んでいる。島から見て右側が、ベランダから日の出が見えるサンライズウォーターヴィラ。左側が、夕日が見えるサンセットウォーターヴィラだ。サンセット側のほうが室料が高くなっている。

　専有面積は90平方メートル。ベッドルームとリビングルームの間は55インチのテレビを配したボードで仕切られている。リビングルームには、テーブルとイス、ソファが置かれている。バスルームは大きなバスタブとシャワーブース、トイレがあり、洗面台シンクがふたつ、そしてアウトドアシャワーも。どの部屋にいても海が見える造りになっている。

ベッドの上には‘WELCOME HOME’の文字とイタリア製バッグのプレゼントが。チェックインの際に、8年前に滞在した記録が残っていてびっくりしたけれど、これを見てさらに感激！

　室内よりも広いベランダの一部はネットのハンモックになっていて、日中でも涼しく過ごせるようになっている。海に向かってまっすぐ伸びるプライベートプールのほか、日光浴に最適なデイベッド、屋根つきのデイベッド、テーブルとイス、モルディブスタイルの大きな木製のブランコが。らせん階段を上るとロフトがあり、ここにもデイベッドが置かれている。

バスルームもベランダに面している。トイレも床下の水面が見えるようになっていて、どこからでも海を眺めることができるのがうれしい。

　水上ヴィラでいちばん小さなカテゴリーながら、居心地のよいスペースが室内の至る所にある。お気に入りの場所を見つけてくつろぐのもいいし、気分によって場所を変えるのもいい。同行者がいても、それぞれの時間を楽しむことができる広さとなっている。

各客室には天然素材製の草履とポーチに入った布製のマスクが配されている。マスクは、使わないときには首にかけておけるデザイン。

ゲストが自由に使うことができる自転車は、籠には各ゲストのイニシャルが付けられている。きめ細やかなパーソナルサービスは、フォーシーズンズホスピタリティの特徴だ。

広々としたベランダには、プライベートプール、カバナ、モルディブスタイルの大きな木製ブランコ、床の一部がネットになっているハンモック、デイベッド、テーブルなどが備えられていて、1日中ここにいても飽きない。

Four Seasons Resort Maldives At Landaa Giraavaru (フォーシーズンズリゾートモルディブアットランダーギラーヴァル)

所在地　Baa Atoll, Maldives
電話　(960) 66 00 888
http://www.fourseasons.com/maldiveslg/

【取材協力】

フォーシーズンズホテルズ

http://www.fourseasons.com/

カタール航空

http://www.qatarairways.com/

たかせ藍沙(たかせあいしゃ)

トラベル＆スパジャーナリスト。渡航160回超・70カ国超、スパ取材300軒超、ホテル取材2000軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。主な著書は『ファーストクラスで世界一周』(ブックマン社)、『美食と雑貨と美肌の王国魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、『 LOVE! ROSE 薔薇のチカラでもっとキレイになる！』(宝島社)。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』(ともにPHP研究所)。
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CREA WEB連載「たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周」