理想と現実を知り、山中さんが実践したこととは?
当初、理想的だと思った子連れでの仕事だったが、外にいるときは撮影や打ち合わせ、家にいるときはパソコンを使った作業。必然的に多くなるのは子どもに「待ってて」「ちょっと我慢して」という言葉だった。
せっかく子どもといっしょにいながら、いつも上の空では本末転倒にもなってしまう。どこかで「今だけはあなたのための時間よ」と言ってあげたい。そう考えた山中さんは、食事の時間は、子どもとしっかり向き合うように心がけている。
料理を作ること、食事を楽しむことは山中さんも大好き。自分自身のリフレッシュにもなる貴重なひと時だ。
さらに仕事をする上での工夫について聞いてみた。
撮影した画像の中からどれを選んでサイトに載せるか。そのスタイルのときのコメントは何と書くか。さらに世界中の流行をチェックして情報を発信したり、更新したりといった作業が家での仕事。自宅で子どもがいながら長時間仕事に集中することはむずかしいので、PCに向うときは、「最終的な入力作業のみ」を心がける。
「以前は、撮影のときは撮影を楽しんでいるだけで、家に帰って一から考え始めていたので時間がかかりました。でも今はロケ場所で、スタッフと話し合いながらその場でコメントや画像の選択をどんどん進めてしまうんです。ちょっとした休憩時間に流行をチェックしたり、コメントを決めたりできるので、家での作業時間は本当に短くすむようになりました」。コミュニケーションを楽しみつつ、スタッフの意見も取り入れて、8割がたの仕事を家に帰る前に終わらせている。
子どもがいつも横にいることで思うようにいかないことは多い。それでも自分の好きなことに常にアンテナを張る、あまり無理をしない、目の前のことを一生懸命することで、必ず将来道が開けていく。
「楽しく頑張っていれば、子どもは一番近くでみていて応援してくれるはず、と信じています」。
将来、どうなるかわからない。今は始めたばかりの仕事を一生懸命やるだけ。山中さんの笑顔に迷いはない。
Column
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2013.09.19(木)
text&photographs:HITOMINA