時間をかけて食事を作り、食べる暮らし

 飲食店が周囲にないこともあり、三食自炊が基本。

「三浦では、食事を作ったり食べたりすることに時間をかけています」

 ここに来てから料理も変わったという。

 スケジュール帳も見ない三浦での日々。料理がよりシンプルになったのは、野菜を育て始めたから。

 家の近くに40平米ほどの畑を借り、農薬も肥料も与えずに野菜を育てている。

「雑草も抜かないほったらかし栽培。農薬を使わないので、周囲の畑より育つのに3倍ほど時間がかかりますが、その分だけ美味しいと思ってます(笑)」

トゥクトゥクで海へGo! なんて日も

南国タイでおなじみのトゥクトゥクが三浦海岸で楽しめる。普通自動車免許さえあれば、誰でも運転可能。

みうらリゾートトゥクトゥク
電話番号 046-888-5003
https://mr-tuk.localinfo.jp/

Their seeds

好きなものに近づいていったら買わない暮らしが待っていた

按田優子(あんだ・ゆうこ)さん
料理研究家・按田餃子店主

東京・世田谷生まれ。気候の特徴を利用した保存食に興味を持ち、食品加工専門家として、JICAのプロジェクトに参加。ペルーのアマゾン川流域を訪れること8回。著書に『食べつなぐレシピ』(家の光協会)、『たすかる料理』(リトルモア)など。

あたらしい暮らし
楽しい暮らし

2022.04.02(土)
Text=Mika Kitamura
Photographs=Atsushi Hashimoto
Food coordinate & styling=Yuko Anda

CREA 2022年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

あたらしい暮らし 楽しい暮らし

CREA 2022年春号

あたらしい暮らし 楽しい暮らし

特別定価880円

「CREA」2022年春号の特集は、「あたらしい暮らし 楽しい暮らし」。激動する時代の中“楽しい暮らしの正解”はなくて、きっとそれは百人百様。でも人生100年時代となり、キャリアがマルチステージ化していくと言われる世界を、自分らしく楽しむためには、自分の中に「種」を持っていたい。今すぐじゃなくても、ちょっと先の未来に芽が出るような、小さくても、強い種を――。