「ハンサムだな」と思う人は?

――山口監督から、「半目で」というリクエストがあったんですか?

 いえ、僕が勝手にやっているんですよ(笑)。山口監督からは、特に動作について演出をしていただいています。

 印象的だったのが夜、歩いているシーン。そこでは監督から「優しく肩を持って、ふわっと羽を触るように話してほしい、そういう優しさだね」と言われて、「こんな感じかな?」と試行錯誤しながらやっています。

 僕もまだ映像をチェックしていないので、どんな仕上がりになっているか楽しみです。学みたいな役柄はこれまでやってこなかった役のひとつではあるので、「こうしようかな、ああしようかな」と考えながらやっています。

――美香役の武田さんとの共演シーンが今のところ多いかと思いますが、共演していかがですか? 印象をお聞かせください。

 実年齢は僕より武田さんのほうがひとつ下ですけど、武田さんはすごく大人で落ち着いているなあ、という印象です。役としては、僕も頑張って大人ぶってはいるんですけどね……(笑)。

 お話ししていてもすごくフラットな方で、そのフラットさが役の中にストレートに入っている感じがします。やりとりをして、まとうテンポが気持ちよくリズムとして取れるので、やりやすいなあ、と思いながら共演しています。

 これからちょっとずつ吉田鋼太郎さんやMEGUMIさん、佐久間由衣さんとかほかのキャストの皆さんともお話しできたらいいな、と思ってはいるんですけど……いかんせん共演シーンがまだなくて(苦笑)。これからの展開を僕自身、楽しみに待ちながら、あるといいなと。

――本作のタイトルは『おいハンサム!!』ですが、高杉さんの考える令和時代のハンサム像は、どんな人だと思いますか?

 えっ……ええー!? そうですね……(悩)。僕は、令和といっても、今も昔もあまり変わらない気がしています。

 「ハンサム」という言葉=「格好いい」という意味なのであれば、その言葉自体、男女共通で使われていると思うんですよね。なので、筋が通っているとか、義理堅いみたいなところかなと考えますし、そういう人は格好いいなと思います。

――高杉さんの思うハンサムな方は、周りに結構いますか?

 格好いいハンサムな人、確かに多いです。ご一緒する方たちはスタッフさんも含め、仕事にストイックな方が多いですし。そこを曲げない何かがある人たち、あと楽しそうに仕事をされている姿を見ていると、「皆さんハンサムだな」と思います。

2022.01.22(土)
文=赤山恭子
撮影=橋本篤
ヘアメイク=堤紗也香
スタイリスト=荒木大輔