怖いもの知らずで、空想好きで、小学2年生からショートカットを貫き通す
話題を呼んだドラマ「最愛」の刑事・桑子こと桑田仁美役が記憶に新しい佐久間由衣さん。
本日から放送開始する、恋と家族とゴハンをテーマにしたドラマ「おいハンサム‼」に出演中で、美味しいものとお酒が大好きな、三姉妹の次女を演じている。
思えば、誰もが憧れるマドンナを演じても、どこかカラッと爽やかだったり、男勝りな役を演じていても、かわいらしさが顔を覗かせていたり。
どんな役を演じても、佐久間さん自身の魅力がじんわりと滲み出ている。
怖いもの知らずで、空想好きで、小学2年生からショートカットを貫き通す……。佐久間由衣さんの魅力の秘密を紐解いてみた。
自分で選択した事なら、1人でも寂しくない
――ドラマ「おいハンサム‼」に出演が決まったときの率直な感想は?
三姉妹の次女という環境がすごく未知でした。吉田鋼太郎さんをはじめ、すごく個性豊かなキャストのみなさんが集まっているので、その方達と作り上げる世界観や空気感はどんなものになるのか、想像できないからこそ楽しみだなと思いました。
――佐久間さん自身は三きょうだいの長女ですね?
私は最初に生まれたので、生まれたときからお姉ちゃんがいるってどんな感覚なんだろうって思います。うちは結構年が離れているきょうだいなので、そこもドラマの三姉妹とは違うと思います。ただ、食卓がすごくにぎやかだったのは共通点かもしれません。
基本的に食べ物は早い者勝ちだったので、サバイバルの中で生きてきました。もちろん私は長女なので、弟や妹に譲ることの方が多かったですけどね。というか、がんばってそういう役割を演じていた気がします。本当は食べたかったですけど……(笑)。
――ドラマの伊藤家はとても個性的ですが、佐久間家はどんなご家庭ですか?
とても厳しい家庭だと思います。母が特に食事の時間を大切にしていて、テレビも携帯も見ちゃダメという決まりがありました。子供の頃はやっぱり嫌でしたし、「どうして自分の家だけダメなんだろう」と思っていたことも。
でも、家族みんなで食卓を囲んで会話をするという、当たり前のことを大事にしてくれていたことのありがたさは、実家を離れて気づきました。そういう環境で育ったからこそ、今でも食事は大事にしたいと思いますし、何かをしながら食べることはしたくないなって思っています。
――演じる里香は、映画もお酒もラーメンも1人で楽しめるキャラクター。佐久間さんは?
お友達や家族と何かをすることももちろん好きですが、1人で行動することもすごく好きです。旅行も焼肉も1人で行きますし、コロナ禍前は1人でカラオケにも行ってました!
「1人になっちゃった」状況なら寂しいけれど、旅行も焼肉もカラオケも、自分で選択した事なら、1人でも寂しくないです。
2022.01.08(土)
文=松山 梢
撮影=山元茂樹
ヘアメイク=秋鹿裕子(W)
スタイリスト=渡邊薫