ひらめきで実践するオリジナルの美容法

――美容の情報はどこから手に入れることが多いですか?

 雑誌を読むこともありますし、「これがいいんじゃないかな?」とひらめくときもあります。例えば酒粕がいいと聞いたことがあったので、一時期手作りの酒粕パックを作っていたことも。酒粕って硬いじゃないですか。溶かしたいなと思ったときに、日本酒は酒粕と兄弟だし、日本酒風呂とかもあるから肌にいいんじゃないかと思って。酒粕に日本酒を混ぜてとろとろにして、ジップロックに入れて使う分だけスプーンですくって肌に塗っていました。

 そういうふうにひらめいたことを試す実験が大好きなんです。料理もほとんどレシピを見ることはなくて、「これにこれを入れたらおいしそう」とひらめきで作ることが多いです。もちろん失敗することもありますけどね。

――聞くところによると、お肌に何もつけないスパルタ日を設けているとか。

 ニキビや吹き出物ができてしまったときに、これまでは色々保湿したり薬を塗ったりしていたんです。でもあるとき肌に対して「甘やかしてるな。荒れたら薬をもらえると思うなよ!」みたいな精神になって(笑)。

 夜寝る前にお風呂につかってたっぷり汗をかいたら、何もつけずに寝るんです。もちろん乾燥はしますけど、そうすると肌ががんばるんですよね。朝起きたときにはそれほど乾燥していなくて。メイクの濃い日が続いているときとか、肌にプツプツが出そうだなっていうときに実践してます。

――すごいチャレンジ精神ですね。

 失敗したらやめればいいんです。1日くらいなら大丈夫ですよ! 人間の身体って思っている以上に治癒力があるんだなって感じます。自分の身体を信じてあげるのも、健康的な肌づくりの秘訣かもしれません。あくまでも持論ですが(笑)。

2021.12.29(水)
文=松山 梢
撮影=杉山拓也
ヘアメイク=石川奈緒記
スタイリスト=李靖華