番組はいよいよフィナーレへ

 終盤には、「サボリーノ」を提供したBCLカンパニー宣伝本部宣伝部PRマネージャー、御殿谷(みどのや)りえさんが登場。

 スー「全員でシートマスク、圧巻でしたね!」

 御殿谷「はい、ありがとうございました!」

 御殿谷さんによると、サボリーノ目ざまシートは、「朝、顔を洗うのが面倒」という声が社内で多かったのをきっかけに開発されたもの。枕元に置いておけば、パッケージからティッシュのようにピッと取って、ベッドに寝たまま顔に貼って60秒。はがしたらそのシートをたたんでそのまま拭き取れば、洗顔、スキンケア、保湿下地までが完了します。

 御殿谷「朝用マスクとして展開していたんですが、時代のニーズとともに、夜バージョンも登場しました」

 スー「夜も60秒なんですか! それは素晴らしい! マスクってあと何分? とかなっちゃうからね」

 堀井「そう、そしてそのまま朝を迎えるという。よくありますよね」

 御殿谷「夜用も、お風呂上りに1枚貼るだけで、美容液効果があります」

 スー「さらにすごいの、出たらしいですね」

 御殿谷「プレミアムタイプで、フランス産のエッセンス入りの乳液タイプのシートマスクが朝用と夜用、登場しました」

 堀井「しっとり美人になりたいですね」

 スー「肌をしっかりケアしていくということで」

 堀井「みんなが集まる機会を作っていただき、ありがとうございました」

 もう18時を過ぎていて、いよいよフィナーレ。

 スー「あと1時間くらいやってもいいんじゃないの」

 堀井「今回、抽選に外れた方もみんな友達じゃないですか。友達がいっぱいいるわけで、申し込んだら絶対来られるみたいのもいつかやりたいですよね。みんなで、ドームでビンゴ大会やりたいです」

 最後に読まれたメールが、リスナーの思いを代表しているようでした。

 「いつも大笑いしながら、そして時には目から水を出しながら、おふたりとおばさん互助会の皆様にたくさん力をいただいています。この番組のおかげで乗り越えられたことがいくつもあります。おふたりに、他のリスナーさんたちに、感謝してもしきれません。 (中略) どうかもっともっと優しい世界になりますように。苦しいことはみんなで笑い飛ばしていけますように」(SKさん42歳/大阪府高槻市)

 スー「最後みんなで歌を歌って終わろう」

 堀井「いいですね。何の歌にしましょうか」

 スー「この世代がソラで歌えるのはアン・ルイスの『WOMAN』だよ」

 堀井「もっと簡単なのがいい」

 スー「♪ひとーとーしてー」

 歌い始めたのは海援隊の「人として」(1980年/「3年B組金八先生」第2シリーズの主題歌)。スーさんのアカペラにすぐ合わせる堀井さん。エコーもかけられて、フルコーラス歌唱でした。ZOOMのマイクはミュートなので2人以外の声は聴こえないけれど、歌に合わせて左右に揺れる100人のリスナー。

 シートマスクを着けていない時はカメラをオフにしてもいいよ! という呼びかけがありましたが、オフの人はほとんどいない、みんなの顔の見える会でした。

 おそらく「ポップインアラジン」(家庭用プロジェクター/番組スポンサーの商品!)で壁にパソコン画面を投影しているのではないか、と思われる人の部屋もあり、番組愛を感じます。

 世代は広く、男性もちらほら。

 「性別・年齢にかかわらず、心におばさんが住んでいればいい」とスーさんが語っていた応募資格通り、素敵な「おばさん互助会」のオンラインイベントでした。

 いつも「OVER THE SUN」の始まりの決まり文句は、スーさんの「今週もよくぞよくぞ金曜日までたどり着きました」。締めくくりは堀井さんの「オーヴァー」。

 今回のイベントの締めくくりも、2人の「オーヴァー」でした。

(ずっと無線終了の意「OVER!」だと思っていたのですが、フランス語の「Au revoir!」だということが今回初めてわかりました。オーヴォワー、だったんですね)

 そしてイベントを終えたばかりの2人に感想をうかがいました。

 スー「まさか本当にこんな日が来るとは!」

 堀井「本当に実現するとは!」

 少し目が潤んでいる堀井さん(これがよくスーさんに言われている、「おばさんはすぐ目から水が出る」?)。

 堀井「(コロナ禍で)ずっと集まることができなかったし。初めて、みんなのお顔が見られてよかった。感激でした」

 スー「気持ちの中ではつながっていたけど、ようやくみんなに会えたなと。『OVER THE SUN』はリスナーさんが方向性を決めてくれている。リスナーさんに支えられていると思います」

 毎週金曜日17時、全国の「おばさん」に勇気と笑いをくれるポッドキャスト。電波(?)がなくなるまで、いや電波がなくなっても公園で続けるという「OVER THE SUN」。

 何歳になっても、おばさん互助会の皆さんとともに、おふたりのトークを聴いていたいものです。(CREA編集部・I)

『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』 

ポッドキャストで毎週金曜日の17時に新エピソード公開。
Ep.0からすべて、無料でいつでも聴けます。
ポッドキャストが初めての人は、まずスマホにPodcast、Spotify、AmazonMusic、GooglePodcastsなどの無料アプリをダウンロードしてみましょう(スマホにもともと入っているかも)。パソコンでもOK!

ジェーン・スー

1973年、東京都生まれ。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティ。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』 (幻冬舎)、 『私がオバさんになったよ』 (幻冬舎)、『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮社)、『女のお悩み動物園』(小学館)など著書多数。


堀井美香(ほりい・みか)

1972年、秋田県生まれ。TBSアナウンサー。ナレーションの名手で、初の著書『音読教室 現役アナウンサーが教える教科書を読んで言葉を楽しむテクニック』(カンゼン)が2021年に出版された。
 

2021.10.22(金)
文=CREA編集部
撮影=深野未季