息をのむほど美しいオリジナルのプリンと、プリンがおいしいお店めぐりの記録をインスタグラムで投稿する「も。けん」さん。初の著書『魅惑のプリン 36の美しいレシピと本当は内緒にしておきたいお店』(立東舎)より、とっておきのレシピを公開します。


◆チョコレートプリン

 ちょっとビターなチョコレートを使って、カラメルに負けない苦さと香りを立たせて。「チョコレートを食べてる!」と思えるプリン。

●材料(100mLの耐熱容器4個分)

〈カラメル〉
・グラニュー糖:50g
・水:大さじ1
・湯:大さじ2

〈プリン液〉
・卵:2個
・グラニュー糖:30g
・牛乳:200g
・ココアパウダー:15g
・バニラビーンズペースト:小さじ1
・製菓用チョコレート(カカオ58%):60g
・塩:少々
・オレンジキュラソー:小さじ1

●下準備

基本のプリンの作り方(1)~(3)※と同様にしてカラメルを作り、耐熱容器に均等に入れる。
・オーブンは150℃に予熱する。
・卵は常温に戻す。

※基本のプリンの作り方(1)~(3)

(1) 鍋にグラニュー糖と分量の水を入れ、中火にかける。茶色く色づき始めたら、全体が均一になるようにときどき鍋をゆすりながら加熱する。

(2) 粘度の高い泡からゆるい泡に変化し、全体に黒く焦げ色になったら、分量の湯を加える。
※湯は熱湯がよい。加えるときはハネによる火傷に注意。

(3) 鍋をゆすって全体になじませ、火を止める。耐熱容器に均等に入れる。
※耐熱容器がガラス製の場合、湯煎で容器を温めてからカラメルを入れると、温度差による割れを防げる。

●作り方

(1) 〈プリン液を作る〉ボウルに卵を割り入れ、グラニュー糖を加えてホイッパーで泡立てないよう、卵白を切るようにしてよくときほぐす。

(2) 鍋に牛乳を入れ、ココアパウダー、バニラビーンズペースト、チョコレート、塩を加えて軽く混ぜ、中火にかけてチョコレートをとかす。鍋縁に小さな泡がふつふつと出てきたら火を止め、オレンジキュラソーを加える。

(3) (1)に2~3回に分けて注ぎ入れ、ホイッパーでそのつどしっかりと混ぜ合わせる。

(4) 茶こしでこし、準備した耐熱容器に均等に注ぎ入れる。バットに移し、カラメルの高さまで40℃くらいのぬるま湯を注ぐ。

(5) 〈焼く〉予熱したオーブンで30~40分ほど湯煎焼きにする。粗熱がとれたら冷蔵庫で一晩冷やす。

(6) 〈盛りつける〉容器からはずして皿に盛る(基本のプリンの作り方(11)~(13)参照※)。

※基本のプリンの作り方(11)~(13)

(11)〈盛りつける〉スプーンの背で耐熱容器の縁を軽く押さえながら1周させ、生地を容器から離す。

(12) 下に皿を用意し、耐熱容器の側面にナイフを差し入れ、容器の内側に空気を入れるようにして、プリンを軽くおさえる。

(13) 耐熱容器を傾けて、プリンを皿に取り出す。取り出しにくければ、側面にナイフを入れて1周させてから、容器の上に皿をのせて素早くひっくり返し、皿と容器を押さえながら上下に軽くふる。容器をそっと持ち上げてプリンを取り出す。

も。けん

1988年兵庫県生まれ。信州大学農学部修士課程修了。プリニスト。趣味は独学でお菓子作り、パン作り。2019年から本格的に「プリン活動」を開始し、年間200店舗を訪問しインスタグラムを中心に情報を発信。日本のみならず、台湾、フランス、アメリカなど海外のプリン(フラン)の食べ歩き経験もある。2020年にインスタグラムでプリンのオリジナルレシピを投稿したことをきっかけにプリン作りに没頭。TV出演や、ネットメディアでプリンに関する記事を執筆するなど「プリンの人」として活躍中。
Instagram:@mxoxkxexn

『魅惑のプリン 36の美しいレシピと本当は内緒にしておきたいお店』

も。けん 著
立東舎 1,540円(税込)
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