滝藤ファッションのベースはフランスの色男
――ファッションの影響を受けた人はいますか。
いろんな人から影響は受けまくっています。たとえば、作曲家や映画監督など多彩な顔を持つフランスのセルジュ・ゲンズブールはセクシーですよね。あんな色男に憧れます。切りっぱなしのジーパンに白シャツをインして足元はレペット。僕もレペットは3足持ってます。超エロい靴です。
――おしゃれの情報収集はどこからしているんですか。
服のことは何も知らないし、ものすごく偏っているんです(笑)。自分が着たいもの、好きなものをただ着ているだけで、名前も生地もルールもまったくわかっていない。ただ、着ることを楽しんでいるだけ。
服の知識は、〈ネペンテス〉の山﨑くんや、高円寺の古着屋〈トランク〉の村田くん、お世話になっている男性ファッション誌の編集部の方など、友人との会話から。そこで得た知識をあたかも自分が考えたかのように別のところで話しています(笑)。ただ、僕はこの業界のプロではないので、頭に知識を叩き込もうとか、自分のモノにしようなんてこれっぽっちも思ってません。聞いていて楽しいだけです。
あとは、映画から影響を受けることも多いですね。最近は『ガラスの墓標』のセルジュ・ゲンズブールの格好に痺れました。ストライプのシャツに黒の細身のパンツとファーのコート。内容よりも、艶っぽいファッションとインテリアが印象的だったな。
――体形維持をするためにしていることはありますか。
今は役作りのためにパーソナルトレーニングで筋トレしまくっていますが、なければやりません。「滝藤が脱いだらバッキバキの腹筋!」って、そのギャップ面白くないですか? その面白さのためだけに学生時代にも経験したことないほどのトレーニングをしていますよ(笑)。
最近、柔術を始めたし、キックボクシングは4年やっています。リップスティックもやっていますよ。あれは大人でも怪我せず乗れるのでぜひ!
2021.09.24(金)
文=天野真由美
撮影=平松市聖