大規模自然災害が毎年のように起こる災害大国、日本。防災用品を揃えないといけない必要性は十分にわかっていながら、なかなか入手できていない人も多いのでは?

 もしもの時に備え、100円ショップで手軽に手に入れられる防災グッズを、暮らしにまつわる著書を多数刊行し、モノ選びの達人でもある柳沢小実さんに教えてもらいました。


 地震や台風、水害など。気候の変化に伴って、年々自然災害が増えています。もしも自然災害に直面した時、どこにいて、何をしているでしょう。

 私は俊敏さや体力に自信がなく、もしもの時は恐怖のあまり思考停止しそう。だからせめてしっかり備えて、わずかでも安心感を得たい。そう思って、防災用のアイテムを一式揃えました。

 防災用品は、大まかに2つのカテゴリに分かれます。「外出時に持ち歩くもの」と、「家に置くもの」。

 揃えるべきものは、首相官邸の公式サイトなどで公開されていますので、チェックしてみてほしいのですが、すべてを揃えるのは、なかなか大変ですよね。

 実は100円ショップで手に入るものも多いんです。一か所でまとめて購入できると、とてもありがたいですね。

 アイテム選びで気をつけたのは、税込み110円という値段相応の質でもOKなもの。そして、初めてでも使い方に戸惑わないくらい、シンプルな構造のものを選ぶようにしています。

 使うかわからないけれど、とりあえず持っておきたいものを手軽に揃えられる。100円ショップは心強い味方です。

◆防災グッズ ~外出時に持ち歩くもの篇~

#1 ホイッスル

 防災用ホイッスルは、バッグの中に忍ばせておきたいお守りアイテム。大声を出す代わりにホイッスルを吹けば、体力の消耗や声がれをすることなく、音を出すことができます。高い音が出るため、まわりの騒音にかき消されにくい。バッグの外側につけておくと、取り出す手間もなく、すぐに使えます。

#2 ばんそうこう

 ばんそうこうは、サイズや材質違いで数種類持っていたい。100円ショップのばんそうこうは枚数が多くなく、少量ずつ数種類揃えることが容易です。ポーチの中に数枚入れて、余った分は家の薬箱へ。普段、ちょっとしたケガをしたときにも助けてくれます。

2021.09.01(水)
文=柳沢小実
写真=深野未季