最近、大事なのは頭皮だ! と自分で気づきました(笑)

――最後に、現在発売中のCREA春号の美容特集にちなんで、美容に関して聞かせてください。忙しい中で、どんな美容法を取り入れていますか?

 行けるときはジムに行って、パーソナルトレーニングをしていますが、それ以外は生活の中の一つひとつに美容を意識しています。

 水をいっぱい飲む、食べ物に気をつける、それだけで肌質が全く変わります。最近は口元を引き締めたくて、顔の運動をずっとしています。口に人差し指を入れて、唇を突き出しながら吸い付いて、口の内部にうーっと力を入れて、頬が痛くなるまで内側を締めます。

 これは「ながら」でできるので、1日に何回やってもいいらしいです。私がいつも行っている整体の先生が教えてくれました。

――お手本を見せてくださってありがとうございます! 手軽でいいですね。

 そうなんです! あと最近私、頭皮をほぐすだけで効果があることに気がついたんですよ! シャンプーやリンスの時に指の腹でとにかくほぐす。30歳目前に、顎周りに老いを感じるようになったんです。ほうれい線が出てきたり。髪を結ぶと顔のラインがギュッと上がるじゃないですか。ということは大事なのは頭皮だ! と自分で気づき(笑)、頭皮マッサージを熱心にやっています。

――食生活で心がけていることは?

 体を絞りたいと思ったときは、週の6日間は節制して、1日だけ好きなものや甘いものを思いっきり食べます。「この撮影が終わったら!」という仕事を終えたら、1日に6食くらい食べます(笑)。食事を我慢して溜まったストレスは、食事じゃないと解消できないじゃないですか。

 節制している日は、朝はフルーツ、お昼はお粥を好きなだけ食べて、夜はお鍋にします。お鍋はお肉じゃなくて、お魚のお刺身を柵で買って、薄く切ってしゃぶしゃぶして食べます。

 本当は生がいいんですけどお刺身ばかりだと飽きるので、市販の出汁で味を変えながら、週3~4回は鍋にして食べます。めちゃくちゃ美味しいですし、すっごい痩せますよ! しかもげっそりする痩せ方ではなくて、水分が摂れるので肌にハリがあります。お粥も水分をいっぱい含んでいるから、赤ちゃんの肌みたいにふっくらしながら、無駄な脂肪を落としてスッキリできます。

――映画を観る時間はありますか?

 映画館に行く時間はないので、配信ばっかりです。最近は『フランシス・ハ』を数年ぶりに見返したらものすごく良かったです。女性がポジティブになれる映画でした。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』も可愛かったです。エマ・ワトソンはやっぱり華があるなあと思いました。あと『呪術廻戦』にもはまってます!

» 他のベスト記事も読む

前田敦子(まえだ・あつこ)

1991年7月10日生まれ。2005年AKB48の1期生として活動を開始し、グループの中心メンバーとして活躍。07年映画『あしたの私のつくり方』で女優デビュー。11年『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』で映画初主演を務める。主な出演作に『もらとりあむタマ子』『旅のおわり世界のはじまり』『コンフィデンスマンJP プリンセス編』劇場版『奥様は、取り扱い注意』など。

映画『くれなずめ』

高校時代の帰宅部仲間6人が、友人の結婚式に参加するため、5年ぶりに集まった。優柔不断だが心優しい吉尾(成田凌)、劇団を主宰する欽一(高良健吾)と役者の明石(若葉竜也)、既婚者となったソース(浜野謙太)、会社員で後輩気質の大成(藤原季節)、唯一地元に残ってネジ工場で働くネジ(目次立樹)。披露宴の余興で、赤フンダンスを披露するが、だだスベりで終わってしまう。二次会までの3時間、だらだらと過ごす中で、蘇る過去の思い出とともに、目を背けていた“友の死”と向き合うことになって――。

監督・脚本:松居大悟
出演:成田凌、高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、目次立樹、前田敦子
https://kurenazume.com/

2021.08.15(日)
文=須永貴子
撮影=佐藤 亘
スタイリスト=清水けい子(アレンジメントK)
ヘアメイク=菊地弥生(ひつじ)