女性が憧れるかわいさを体現し続けてきた深田恭子さん
先ごろ休養を発表した深田恭子さんが、芸能活動を開始したのは25年前の中学2年生の時。
デビュー以来、ドラマ『神様、もう少しだけ』、映画『下妻物語』、ドラマ『富豪刑事』、『初めて恋をした日に読む話』、『ルパンの娘』など数多くの映画やドラマに出演してきたが、代表作と言われる作品がこれほどある人も珍しい。
そして出演作を並べてみて感じるのは、時代を経ても変わらぬ永遠のヒロイン感。10代でデビューしてから30代の今まで、女性が憧れるかわいさを体現し続けてきた稀有な存在だ。
最新作映画『それいけ!アンパンマン ふわふわフワリーと雲の国』で声を演じたのも、ヒロインである雲の赤ちゃんフワリー。
愛犬にメロンパンナちゃんと名付けるほどアンパンマン好きだった深田さんの、念願の出演を果たした喜び。そして、いつまでも変わらないキレイの秘密に迫った。
※取材を行ったのは4月中旬です。
初めて絵本を読んだ時に、自分の顔を人にあげてしまう設定にすごくびっくりしたんです
――出演が決まった時の率直な感想を教えてください。
まずびっくりしたと同時に、「やっと呼んでいただけた!」という嬉しさがありました。
実は昔、原作者のやなせたかしさんに、あるテレビ番組を通じて「こんなキャラクターで出たいです」と提案させていただいたことがあるんです。
餃子の形のヘッドドレスをして、フリルがついたふわふわの洋服を着た“餃子のきょんちゃん”っていうキャラクターだったんですけど、採用していただくことはありませんでした(笑)。
だからやっと声をかけていただけて嬉しかったです。
――アンパンマン好きで知られていますが、大人になった今も魅了され続ける作品の魅力はどこに感じていますか?
すごく奥が深いところです。小学生の頃に初めて図書館で絵本を借りて読んだ時に、自分の顔を人にあげてしまう設定にすごくびっくりしたんです。
今まで感じたことのない衝撃でしたね。どのエピソードにも、人のためにというテーマが含まれているなと感じました。
テーマ曲の「アンパンマンのマーチ」(作詞:やなせたかし)もまさにそうですよね。“何がきみの幸せ 何をして喜ぶ♪”。
ちょっと元気がない時に歌詞を思い返すと、ほろっと涙が出そうになるくらい。アニメーションもすごくかわいいし、当たり前のように好きな作品でした。
――特に好きなキャラクターはいますか?
メロンパンナちゃんです。彼女はやっぱりみんなのアイドルですから。他にもケーキちゃんとか、てっかのマキちゃんも好きですし、いっぱいいますね。
アンパンマン図鑑を持っているのですが、ものすごいキャラクターの数がいるので、ずっと見ていても飽きないんです。
2021.06.12(土)
文=松山 梢
撮影=松本輝一
スタイリスト=亘つぐみ@TW
ヘアメイク=板倉タクマ(ヌーデ)