豪華なキャスティングで話題となった『ドラゴン桜』。あの6人は今どうしてる?

 また若手俳優たちが続々とブレイクしていきそうな予感……。16年ぶりに新シリーズが放送される『ドラゴン桜』(TBS系)のことです。

 主演の阿部 寛さんが演じる弁護士・桜木建二が、落ちこぼれの低偏差値高校生たちを東大合格に導くストーリーで人気を博した前作の放送は、2005年。

 2021年4月25日(日)からスタートする新作では、前作で生徒役だった長澤まさみさんが桜木の弟子的ポジションの弁護士役で出演することが発表され、話題になっています。

 さて、長澤さんは今や日本を代表する女優になっていますが、長澤さん以外にも2005年版『ドラゴン桜』に生徒役で出演していた俳優たちは、その後、大きく飛躍しているのです。

 そこで今回は恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーである筆者が、前作の『ドラゴン桜』出演を経て、ワンランク上のステージへ上がっていった生徒役俳優たちを振り返っていきたいと思います。


■長澤まさみ(水野直美役)

 酒と男にだらしない母親と二人暮らしという境遇の女子生徒・水野直美役を演じていた長澤まさみさん。

 長澤さんと言えば2004年公開の純愛映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で大ブレイクして以降、“清純派”のイメージに足を引っ張られ、少々停滞気味の時期もありました。

 ですが、2011年公開の映画『モテキ』で、『世界の中心で、愛をさけぶ』で共演した森山未來さん相手にセクシーな演技を解禁し、一皮むけた印象。現在では映画版も大ヒットした『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)という新たな代表作も獲得しています。

 そして特筆すべきは、昨年公開の映画『MOTHER マザー』にて、日本アカデミー賞で初の最優秀主演女優賞に輝いたこと。同作は少年による祖父母殺害事件という、実際に起きた事件から着想を得た社会派問題作で、長澤さんが演じたのは貧困生活のなか、ゆきずりの男たちと肉体関係を持ちながら刹那的に生きる荒んだ母親役。

 “清純派”のイメージを見事打破し、日本を代表する女優へと成長しているのです。

2021.04.09(金)
文=堺屋大地