「OMO3京都東寺」には街歩きがとことん楽しめる仕掛けが満載

 エントランスから続くパブリックスペース「OMOベース」は、フロント、ライブラリー機能を備えながら、客室の延長として使える居心地のいい空間。

 テーブルに細かい砂を敷き詰めた「写経テーブル」で、気軽に書を楽しんだり(朝には枯山水が出現していることも!)、寺院参拝の気分を高める塗香(ずこう/心や体を清めるお香)や、レンタルできるオリジナルの数珠、東寺や空海関連の書籍も用意されています。

 「OMO3京都東寺」が打ち出す、もうひとつのご近所アクティビティが「国宝の朝さんぽ ~空海に会える朝~」(毎朝5時45分から。参加無料)。

 OMOベースで目覚めの銅鑼(どら)を聴き、お気に入りの数珠を選び、OMOレンジャーと一緒に東寺の大師堂へ。弘法大師へお食事をお供えする法要生身供(しょうじんく)に参加します。

 帰り道では、東寺南大門から歩いてすぐの和菓子店に立ち寄り、大人気の「東寺餅」を購入するのもおすすめです。

 ゲストと街をつなぐ「OMOベース」で、ひときわ目を引くのが「ご近所マップ」。ホテルから徒歩圏内の街の情報が日々、更新されています。

 例えば、地元の人たちに愛される昔ながらのホルモン焼き店、電気風呂のある銭湯、ガイドブックが取り上げない小さな商店の逸品や、時節柄のテイクアウト情報まで、“かゆいところに手が届く”とは、まさにこのこと。

 無料サービスの番茶やハーブティーでほっこりしながら、街歩きの計画を立てましょう。

 客室は、1人旅にピッタリのシングル、2人でゆっくり過ごせるツイン、ゆとりのあるスーペリアツインの3タイプ。

 和モダンなソファや「おじゃみ座布団」(おじゃみとは、関西でお手玉のこと)をアクセントにした、和モダン空間です。

 鍵はタッチパネル式で、予約時のメールに記載された番号を入力する仕組み。ちなみにチェックインも、事前に送付されるQRコードや予約番号でスマートに済ませることができます。

2021.06.30(水)
文=伊藤由起
撮影=鈴木七絵