「写真集出したいのかなとか思われたくない。俺はただ猫が好きなだけなんです」

――アンちゃんも飼い主が菅さんでよかったのかもしれないですね。ベタベタするのが好きな人だったら大変だったのかも。

 あぁ、確かにキツかったかもしれないですね。

 あと、最近いいなって思うのは、字幕付きの海外ドラマを見ていると、ちょうど字幕のあるところに寝ること。体で字幕が隠れて何を言っているのか一切わからなくなるので、一時停止して違う番組を見るんです。

――よく聞きますよね。テレビを見てると、画面の前に座って飼い主をじーーっと見てくるって

 猫あるあるなんでしょうね。ラグかノルのどっちだったか忘れちゃいましたけど、テレビ画面に映るものに反応したりもしてました。けど、邪魔されてるとは思わないし、そういうもんなんだろうなって。犬だったら言うことを聞いてくれるんでしょうけど、猫はマジで聞いてくれないですから。

 外出から帰ってきた時、玄関にいたら、それは迎えに来てくれたわけじゃなくて、カリカリがないから入れてくれっていうことですし。本当に用がないと来ないっすね。

――ちなみに、SNSにあまり写真をあげたりしないのは何か理由があるんですか。

 この人、写真集出したいのかなとか思われたくないんですよね。俺はただ猫が好きなだけなんです。もちろん写真を撮ることはありますよ。すげぇ変な寝相だったりすると撮りますけど、かわいいからって毎日撮ることはないですね。

――では、アンちゃんは菅さんにとってどんな存在ですか?

 なんだろうなぁ? 2013年から飼ってるんで、今8歳なんですよ。年齢は6掛けくらいだって言われてますから、今50歳くらい。

 だから、家賃6割払ってるちょっと年上のルームメイト、ですかね。6割だから、俺のほうがちょっとだけ立場が弱い(笑)。そういう存在です。

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菅 良太郎(かん・りょうたろう)

1982年4月7日生まれ。東京都出身。別のコンビを経て、2008年に向井慧と尾形貴弘とお笑いトリオ・パンサーを結成。トリオの中では、ネタづくりを担当している。現在は『有吉の壁』(日本テレビ)『デカ盛りハンター』(テレビ東京)『よるのブランチ』(TBS)にレギュラー出演中。

Twitter:@pan_ryotaro

Column

お笑い芸人の“うちの子”紹介

今をときめくお笑い芸人たちが愛すべきペットとの生活を語ります。飼い始めたきっかけやその子のチャームポイント、可愛い! と思う瞬間や彼らとの暮らしのなかで気づいたことなど、たっぷり語ってもらいました。しゃべれども、しゃべれども、ペットへの愛は尽きないようです。

2021.05.20(木)
文=高本亜紀
撮影=平松市聖
写真=菅良太郎