「猫が好きか犬が好きかで、その人の恋愛観も変わってくると思う」
――では、大変なことはありますか?
猫って皆さんが思ってる以上にゲロ吐くんですよ。毛づくろいして飲み込んだ毛玉を吐くんですけど、想像の3~4倍くらいの頻度なので、掃除は結構大変ですね。
あと、うちの3匹はしないからラッキーだなと思ってるのは、壁で爪とぎをしないこと。先輩のLLR・伊藤さんが飼ってる猫とかTwitterの写真で見てると、壁をボロボロにしてる。あれ、爪とぎされてるんだと思うんですよね。ダメって言い聞かせられるものでもないですし、しない子でラッキーだったと思うしかないなって。
もちろん飼ってみないとわからないことなので、賃貸で猫を飼いたいなら、コンクリートの打ちっぱなしの壁の家とかにしといたほうがいいかもしれないですね。
うちの子ベストショット③
――1人暮らしを始めて、菅さんはアンちゃんと住んでいるわけですけど、3匹でいる時と何か変化はありますか?
全く変わらないです。常にツンとしていて、たまに近寄ってきても必ず距離を測っています。
俺、猫が好きか犬が好きかで、その人の恋愛観も変わってくると思うんですよ。犬が好きな人って年中、好き好き! ってやってないと無理な人が多いのかなって。猫派はあんまり干渉したがらないタイプなんじゃないですかね。
――菅さんにとって、アンちゃんの距離間は心地いいんですね。
そうですね。最近はテレビの裏がめっちゃ好きなので、ほぼ姿は見てないです。たまにちょこっと顔を出すと、おぉ、出てきたなぁって。
で、カリカリを食べたり水を飲んだりしてるっぽいですけど、動向をずっと追いかけているわけじゃないので、あれ、またいなくなったなって思うくらい。
出窓のところで外を見るのが好きなんですけど、カーテンの隙間から入っていくので、カーテンを閉めたままでいると姿は一切見えないですし。
――あまりに姿が見えないと、どこ行ったんだろうって心配にならないですか?
もう慣れちゃいましたね。1日、姿を見てないなっていう時は、洗濯台とか洗濯カゴの中に入っていたり、お風呂場にいたりします。寒くなってホットカーペットをつけると、目の前で寝転んだりもしますけどね。
そういう同棲3~4年目くらいの距離間は心地いいです。
2021.05.20(木)
文=高本亜紀
撮影=平松市聖
写真=菅良太郎