ナイトキャップ、寝酒は禁物。眠りが浅くなります。

 夜、ベッドに入る前の1杯のアルコール。気分もリラックスして良く寝られそうだけれど……。

 「ナイトキャップ、寝酒はいけませんね。不眠のために寝酒するのでしたら、睡眠薬を使った方がいいと思います」と浜中聡子先生。

 アルコールには中枢神経を抑制する作用があり、適度に飲酒すると確かに寝つきはよくなってぐっすり眠れるように感じる。

 だが、その後肝臓でアルコールが代謝されると、眠りが浅くなり、夜中に目が覚める、ぐっすり眠れない、夢をよく見る、朝すっきり目覚められないなどといった症状が起きやすくなる。

 寝つきが悪いなどと悩んでいる人は、まず生活のリズムを整えるようにしよう。

 朝は太陽の光をしっかり浴びて、日中は活動量を増やすこと。そして食事も規則正しく摂って、ナイトキャップに頼らずに深い眠りにつきたい。

浜中聡子(はまなか さとこ)

北里大学医学部卒業、北里大学大学院医療系研究科 臨床医科学群精神科学修了。北里大学東病院精神神経科、北里大学病院救急救命センター、亀田総合病院精神科勤務を経て、2009年AACクリニック銀座院長。’17年よりクレアージュ東京エイジングケアクリニック (Dクリニック東京 ウィメンズ)院長。心身両面からのケアでウェルエイジングを提唱。