寝るためのゴールデンタイムはない、深い睡眠を心がけよう

 22時から2時はゴールデンタイムと聞いたことがあるだろう。

 これはこの時間帯に寝ていると成長ホルモンが分泌されるから、というのが根拠であった。だが、最近ではこの定説は覆されている。

 確かに睡眠時に成長ホルモンは分泌されるが、時間帯とは深い関連性はないことが明らかになっている。

 重要なのは、時間帯ではなく、睡眠の質と長さ。

 睡眠にはふたつの質の異なる睡眠がある。深い眠りである「ノンレム睡眠」と浅い眠りである「レム睡眠」があり、このふたつの睡眠を60分から90分サイクルで繰り返しながら眠っている。

 成長ホルモンは、眠りについてから3時間の間に最も多く分泌されており、最初に訪れる深い眠りである「ノンレム睡眠」のときにピークを迎えているという。

 つまり22時から2時にこだわることはなく、最初のノンレム睡眠をしっかりとることが重要となる。ただ1日の睡眠時間を考えると、やはり午前0時前には就寝しておきたい。

 「歳をとってくると、睡眠の質が悪くなりやすいので、ある程度睡眠時間を取る必要があると思います。睡眠は脳や体、すべてをリセットする時間としてとても重要。患者さんにも日付けが変わる前には必ず就寝しましょう、と指導することが多いですね」と浜中聡子先生。

 意識して良い睡眠を取るように心がけましょう。

浜中聡子(はまなか さとこ)

北里大学医学部卒業、北里大学大学院医療系研究科 臨床医科学群精神科学修了。北里大学東病院精神神経科、北里大学病院救急救命センター、亀田総合病院精神科勤務を経て、2009年AACクリニック銀座院長。’17年よりクレアージュ東京エイジングケアクリニック (Dクリニック東京 ウィメンズ)院長。心身両面からのケアでウェルエイジングを提唱。